本の棚 #8 『なぜ、読解力が必要なのか?』
『なぜ、読解力が必要なのか?』
池上彰
数年前に職場の先輩に
「仕事をするときに大事なのは国語力だ」
とアドバイスをもらった。
ここでいう国語力というのが
この本で書かれていたことに近い。
それは文章から何かを読み解く力だけでなく
人との会話から本音や意図を察する力
そこに至る文脈や背景を想像する力
など語りだすと長くなる。
チャット、メール、オンラインmtgなど
様々な方法でコミュニケーションを
とるようになった現代。
直接対面で話す時間はどんどん
短くなっていく。
そんな中で「エラー」を起こさずに
正しく相手のことを読み解く力が
どれだけ役に立つことか。
ものごとを理解するいちばんの秘訣は、「アウトプット(発信)を意識したインプット(情報収集)」なのです。
もっというと
このアウトプットの機会を
設定した状態でインプットする。
仕事のシーンでいうと...
部下に「明日これについて教えるね」
なんて言ってから...勉強を始める。笑
これは本当にやっていた。
人に伝える、教えることを意識する。
そこに積極的なインプットが生まれる。
学校のテストみたいに答案用紙に
アウトプットするのではなく
人に向けてアウトプットすること。
これが一番なんだと確信した。
因数分解によって磨かれる力とは、ものごとの共通項を探して分類・整理する、という力です。ものごとを分類できれば、わかりやすい説明ができます。
次は算数、数学の力。
ビートたけしさんも映画に
因数分解を生かしてるらしい。
実は私も昨日偉そうにも
「因数分解と一緒」と
後輩に言ってしまった...なんか恥ずかしい。
仕事柄お部屋のサイズを把握するために
ラフな図面を書くことがある。
そのときに「共通項、公約数」を
見つけて書き出す、と早い。
文章では全く伝わらないが...笑
仕事をするなかで結構この考えは
使っている気がする。
ちなみに数学は得意ではない。
読解力には、「論理的読解力」と「情緒的読解力」のふたつがある
そもそも読解力とは?
多くの人がイメージするのは
論理的読解力ではないか。
情緒的とはなんぞや?
情緒的読解力とは、自分とはまったく違う境遇の人、考え方が異なる人、自分がしたことのない体験をしている人に対しても共感できる力です。
なるほど。
お客様への対応の場面で
「論理、合理」で突き進むと
うまくいかないときが多々ある。
それはこの読解力がないからだろう。
相手がどんな境遇で、考え方で、
この状況にどう感じているのか...
そこを汲み取れる、共感できる人には
たくさんのファンがいる。
論理的読解力ばかりでも
情緒的読解力ばかりでもなく
どちらもバランスよく
伸ばしていく。
そのために「読書」は最高に
コスパが高いように思う。
もちろん読むジャンルのバランスは
考えなければならないが。
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