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自発的なインプットは安心できる仕組みから生まれる

2018年、ぼくの生活にひとつ変化があった。
Jリーグの試合を、ほぼ欠かさず見るようになったことだ。

応援するチームは、川崎フロンターレ。1年で7試合くらいはスタジアムで観戦し、観戦できなかった試合はすべてDAZNで見た。風間監督になった2012年から川崎のファンだけど、ここまでチームのことを追いかけたことはない。

きっかけは明確にある。
会社の後輩で、浦和レッズの熱狂的なファンであるTくんの影響だ。

ぼくと、Tくんと、彼の同期のMくんの3人で、たまたまサッカーをきっかけに話をするようになった。たしか、ランチを食べながら「Tくんの浦和愛はヤバい」みたいな話になって、そこからチャットツールのSlackグループが組まれ、社内の部活制度に申請し(サッカー観戦部ができた)、暇さえあればサッカーの話をしている。

Jリーグの試合がある土日は、Slackグループが最も活発になる日だ。普段は週末に会社のSlackを開くことはめったにないが、そのときばかりはスマホから積極的にSlackをのぞいて書き込む。

話ができる仲間がいると、不思議とチームの情報を追うようになった。
彼らと話すというアウトプットの場があることで、ぼくは自然とインプットを行うようになった。

TくんやMくんが、「うちのチームの◯◯(選手名)は…」と楽しそうに話すので、ぼくも負けてはいられないとチームの情報を集めて披露した。我らが川崎フロンターレは、彼らと話すようになった2017年から2018年とJリーグ2連覇を達成。おかげで、ぼくはいつも機嫌よくサッカーの話をしている。

アウトプットの場があるだけで、ぼくの生活は大きく変わった。
同じ話題について話ができるというだけで、安心してインプットができる。そう。安心できる仕組みがあるというのが、大きかったんだろう。

この仕組みを、会社とかチームとかコミュニティとか、そういう場にも応用できないものだろうか。
本当に、ちょっとした仕組みだ。それだけで、仕事の質を高めるインプットや、趣味の世界を広げるインプットを、自発的に気持ちよくどこまでも進めてくれたら、チームのリーダーとしてこんなにうれしいことはないと思う。

サッカーだとできることが、仕事やコミュニティだとうまくできないのはなぜだろう? たぶん、そんなに大きな違いはないと思ってる。

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