経営は創造であること 5
もちろん、一口に芸術といっても、その作品の価値というものは一様ではない。絵にしろ、文芸にしろ、音楽にしろ、人びとをして深く感動せしめるような芸術性の高い名作もあれば、いわゆる駄作もあるわけである。芸術作品の価値を金銭で評価するのは必ずしも適切でない面もあるが、かりにそれを一つの目安としていえば、同じ一枚の絵でも何百万円、何千万円、時に何億円もするような名作もあれば、その一方で一万円でもだれも買おうとはしないというようなものもあろう。これは絵に限らず、すべての芸術について言える