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2020年7月の記事一覧
XENO公国 No.131
0131〜鉱山にてマナカとマヒルは地下通路から西へ出て、鉱山に向かっていた。
"飛んでいく?"
マヒルが聞いた。
"ここら辺りは隠れるところがないわ。どんな状態か偵察して方がいいと思うの。歩いていきましょ"
"お父さん、お母さん大丈夫かな?"
マヒルが聞いた。
"そうね。心配だわ。それより不思議だと思わない?鉱山で何をさせられているのかしら?"
確かにマナカが思うのも不思議はない。もはや何百という
XENO公国 No.130
0130〜執政気がついたらマコトはベッドの上にいた。
"マコト、マコト!"
サキはマコトに呼びかけていた。
"こ、ここは?一体"
"町外れのバーよ。アレッポくんよ。かくまってくれているわ"
"なにがあったか、話してくれないか?"
サキは皇帝のこと告げずに竜に成りきっているマコトをヤギリたちによって救われたこと。そして西国の将軍がマコトを裏切ろうとしていることだけを伝えた。
"ヤギリたちに止められた
XENO公国 No.129
0129〜記憶を操れマコトは苦しみ悶えていた。皇帝が敗れてしまったことによる呪い一種で、いづれ竜になり他国を撃ち滅ぼす生物兵器としてマコトを呪縛していたのであった。
そうとも知らずにヤギリたちは闘うことになった。
ヤギリがマコトへの結界を解いた!
マコトの手の爪がサキを襲う。
"ああっ!"
サキの腕をかすめていった。軽症ではあったものの、赤く腫れ上がってしまった。
"マコドーっ!こっちだぞーっ!"
XENO公国 No.128
0128〜記憶を操れヒカルとサキが地下通路に入ると、なにやらどこからか叫び声が聞こえてきた。
"な、なんだ?"
"どうやら下の方から響いてくるようですね。なんでしょうか?"
声はどうやら地下牢から響いてくるようだった。
"ぐおおーぐおおー"
"どうするんだ!ヤギリ?"
ミジェラはヤギリに言った。
"とりあえず今はこの状態で置いとくしかないなぁ。ボクはそもそも相手を倒すタイプじゃないんだ"
マコトが
XENO公国 No.127
0127〜追憶ヒカルは突然アレッサの声を聞いた。それはアレッサから預かった紫色のゼクノライトから響き渡るように頭から入ってきた。
"ヒカル!ごめんなさい。わたしは皇帝と相打ちになってしまってやられたわ。私の魂がまだ逝かないうちに話したいことがあるから聞いて。マコトはこのままだとケンの二の舞いになって西国で殺されてしまうわ。それだけは食い止めてほしいの。だからそのゼクノライトをうまく使ってマコトから
XENO公国 No.126
0126〜ヒカルとサキヒカルが爆破された東の城の塔だったところに着いたときには、すでにもぬけの殻だった。
"誰もいないぞ!マコト様!どこですか!"
ヒカル自体はアレッサに言われるがままついてきたこともあって行き詰まっていた。
"ああっ!"
少し遅れてサキがやってきた。
"マコト!マコト!"
サキはマコトを探した。
"あの〜あなたは一体だれですか?"
ヒカルはサキに聞いた。
それでも戸惑っているよう
XENO公国 No.125
0125〜アレッサとモルガン"ふふっ、何かは知らんが大事なモノを託したようだな。小娘"
皇帝は火炎をドーム状にしてアレッサの逃げ場をなくした。
"私の名はアレッサよ。ケンの許嫁だった女。ケンの恨みが晴れるなら死んだって悔いはないわ"
"余もこれ以上の攻撃はないのだ。まさかこの業火の中で生きているモノなど想定はしてないのでな。まさか大勇者に嫁がいたとは初めて知ったわ"
皇帝は動けないがこの業火の中で
XENO公国 No.124
0124〜戦闘爆風により飛ばされた皇帝が瓦礫から姿を現すと目の前にはアレッサとヒカルがいた。
"おのれ!卑怯者どもめ!"
皇帝は瓦礫をはねのけて怒鳴っていた。
アレッサはとっさに目の前にいる男が皇帝であると悟った。
"ヒカル!皇帝よ!一気に叩くからね"
"えっ!"
ヒカルはびっくりして立ち尽くした。
"モルガン!あなたを許さない!ケンの敵よ!"
アレッサは言うなり兵士の粉をまき、動きを止めようとし
XENO公国 No.123
0123〜戦闘マコトは皇帝への進言の後、別室に向かう最中で爆発の直撃から免れていたが、皇帝には直撃であった。もちろん皇帝はおいそれと傷つけられることなく皇帝の加護によって身体の損傷はなかったものの、爆風は不可避であり直撃を受けて西の塔の壁まで飛ばされ激突した。もちろんその場にいた兵士たちは避けるすべもなく全滅した。
"マコトよ!どこだ!救いにきたぞ!一緒に帰えるぞー!"
ミジェラが変身を解いて元ど
XENO公国 No.122
0122〜戦闘アレッサとヒカルは城内の庭園に入った。あの大貴族マコトがいた庭園だ。
"キレイなところね"
見回すと庭園には泉が造られて、そこからぐるっと歩道が沿って作られていた。
"大貴族様はどこだろう。上から見ていた時にはいたんだけどな"
"それにしても誰もいないわ。警備はどうなっているのかしらね。さっきの兵士だけなのかしら"
確かに有事のはずなのに誰もいなかった。それもそのはず皇帝の間ではマナ
XENO公国 No.121
0121〜小さな恋の物語アレッサはケンの強さはもちろんのこと、その飾らない素直さに惹かれていった。ゼクノライトについてもアレッサより知識が豊富で、ゼクノライトの粉を振りかけて効果を発動させる知識については全てケンから学んだのであった。
この頃ではまだ西国にも良質のゼクノライトが眠っていた。それはこの鉱山一帯をケンが監視していたからに他ならない。たった一人でこの広大な土地を見きれていたのはモルガン国
XENO公国 No.120
0120〜過去アレッサには心を許せるたった一人の男がいた。もともと勝ち気が強く両親と離別してからはたった一人で各地のゼクノライトを探しては効能や効果を研究する鉱石屋だったのだ。
そんなある日のこと西国に珍しい鉱石があるとの情報を仕入れて出かけた時のことだった。
"ねーちゃん、ねーちゃんよ。この先は何にもない石だらけの荒野だぜ。悪いこと言わねーから、ここいらで休んでゆきな"
いかにもガラの悪そうな男
XENO公国 No.119
0119〜踊り場の闘い "では、これで思いっきりいけるね"
コジロウは剣を捨てると手を天にかざし雷雲を呼んだ!そして複数のカミナリがアレッサを襲ったのだ!
"コイツ、下位とはいえ英雄加護付きの皇帝なだけあるわね。早めに勝負を決めないともたないわ!"
"やっと分かってきたか!ボクの実力を!今こそマコト様よりいただいた能力でマコトをこえるのだ!はっははは"
コジロウはカミナリを使ってさらにアレッサをお
XENO公国 No.118
0118〜踊り場にてアレッサがドアの前に立ちふさがった。
"ここから城内に入れるはずなんだけど古びて開きそうにないわね"
"地下牢まで戻るしかないのかなぁ"
ヒカルが諦めかけたその時、透明のゼクノライトが光った。
"えっ!なにっ?"
ヒカルはよろけてドアに手をかけるとガチャリと音がして、その後大きな音をたててドアが開いたのだ。
そして中に入るとそこは広い踊り場となっていた。
ヒカルは自分の持ってる