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XENO公国 No.126

0126〜ヒカルとサキ

ヒカルが爆破された東の城の塔だったところに着いたときには、すでにもぬけの殻だった。
"誰もいないぞ!マコト様!どこですか!"
ヒカル自体はアレッサに言われるがままついてきたこともあって行き詰まっていた。
"ああっ!"
少し遅れてサキがやってきた。
"マコト!マコト!"
サキはマコトを探した。
"あの〜あなたは一体だれですか?"
ヒカルはサキに聞いた。
それでも戸惑っているようだったのでヒカルはさらに聞いた。
"あ、ゴメン。オレはヒカル。マコト様に届けるモノがあってツレとここに来たんだ"
"見かけぬ顔ですね。城を破壊した一味ですか?
ヒトを呼びますよ!"
"ちょっと、待ってくれ!オレたちは少なくともオレはコイツをマコト様に届けるようこれから聞こえたからここに来ただけなんだよ"
"分かりました。私もあなたもマコト様にとって味方であることには一致しているようですね。兵士たちもいなくなり人手もいないので一緒にマコト卿を探しましょう"
"ああ、分かった。あなたは、あなた様は一体マコト様のなんですか?"
"申し遅れました、私は皇帝の妹サキ。今はマコト卿の召使いをしております"
"えっ?皇帝の妹だったのですか?失礼しました。ぼ、ボクはマコト様にこのダイヤモンドのゼクノライトを献上するために参りました。どうぞご無礼をお許しくださいませ"
"ゴメンなさいね。兄は威厳のある方ですが、私はただの召使いです。かしこまらないでください"
"えっ?どういうことなの?"
"兄は私を奴隷同然で扱っています。マコト様が私を拾ってくれたも同然でいずれマコト様と西の国で穏やかに暮らせたらと願う次第です"
"ふうん。これキミが届けてくれた方がよさそうだ。ボクの代わりにマコト様に渡しておくれよ"
そう言うとヒカルはサキにダイヤモンドのゼクノライトを渡した。
"マコト様にはミジェラとヤギリがついているはずだよ。もう一度地下牢に戻ってみよう"
サキとヒカルは破壊された地下通路を探した。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!