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XENO公国 No.122

0122〜戦闘

アレッサとヒカルは城内の庭園に入った。あの大貴族マコトがいた庭園だ。
"キレイなところね"
見回すと庭園には泉が造られて、そこからぐるっと歩道が沿って作られていた。
"大貴族様はどこだろう。上から見ていた時にはいたんだけどな"
"それにしても誰もいないわ。警備はどうなっているのかしらね。さっきの兵士だけなのかしら"
確かに有事のはずなのに誰もいなかった。それもそのはず皇帝の間ではマナカとマヒルが皇帝に闘いを挑んでいたのだ。
次の瞬間城の東で大きな爆発があったのだ!
"な、なにっ?"
アレッサはそこで何者かが争いになっていることを瞬時に理解した。
"ヒカル!いくわよ!覚悟をきめなさい!"
アレッサとヒカルは爆発した付近に急いだ。

 少し時間はさかのぼる。
ヤギリとマジェラは地下牢より通路を通って皇帝の間を目指していた。
"これが最後の戦闘になるな!覚悟はいいか!"
"う、うん。わかったぞ!マコトを救い出すだで"
少し進むと通路の上が騒がしくなってきた。どうやら真上が皇帝の間につながる通路のようだ。耳をすませると何やら声が聞こえてくる。どうやら皇帝の声だ!二人は聞き耳を立てた。
"五英傑ではなんの足止めにもなっておらんではないか!"
"お言葉ですが陛下、わたくしから五英傑たちには直々にランクBのカードを与えました。それを一蹴となると彼らが既に自分たちのレベルを上位もしくは極位まで引き上げたと考えられないでしょうか?"
マコトは進言した。
"もとはお前の家族たちだ!味方に取り込むか葬るかのどちらかを選ぶんだな"
"はっ。仰せの通りに"
"もう既に族は城内にまで侵入しておる。警備を怠るなよ"
そして声はなくなった。
"どうする?"
マジェラはささやいた。
"いくんだ!"
ヤギリは言った。
そして二人は地下通路から皇帝の間につながる通路に出た。
"族だ!族が出たぞー!"
兵士が叫んだ。
するとヤギリは死神の効果を使って城内にあるありったけの爆弾を空から皇帝の間に落として爆発させた。これが先ほどの爆発である。城は大きく傾いた。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!