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次代への負の遺産にしないために。

今日も一日お疲れ様です。

昨今各集落を歩いております。

歩数が多い日は二万歩ほど歩き回ってます。

車に乗りながら感じるものもあれば、歩きながらでないと感じないものもあったりします。

そんな地域周りで住民の方との話の中で、新規事業で雇用を産み出すためのものも必要だと思うけれども、今現在の足元を見渡すことも大切ではないか。

そのようなお話がありました。


昨日少し書いたハード事業に関して補足のお話となります。

人工物は作って終わりではなく、大概のものは維持管理を必要とします。

このあたりの経営的視点はPPPやPFIの視点が用いられます。


という話をすると小難しくなりますので、ご興味ある方はネットで上の用語を調べてみてください。


簡単な話をすると、

新しく道を作れば、道の保全活動が必要となります。

道を作った後に、毎年のようにこのように保守管理で時間とお金を要する人も少ないのではないでしょうか。

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住居を作れば、保守管理費用が必要となります。場合によっては、撤去費用も検討しなければいけません。

建物を建てた際に、未来にこのような姿になることを誰も想像しないでしょう。

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公園を作れば、子供たちや大人が来たいと思える環境を維持し続けなければいけません。更には、地域に子供達がずっといてくれる子育て環境への配慮も必須となります。

公園を作った際に、このような姿を想像していた人はいたのでしょうか。

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子どもがここで遊びたいと思いますか?

親も安心して遊ばせられますか?


その他、地域のキャパシティに見合わない大きな施設も。

新設した時は、喜ばしいことですが、子どもたちにとってはとんでもないものになる可能性も無きにしも非ずです。

なぜなら、将来人口減少などにより維持管理費や撤去費用で首を絞めることになるかもしれないからです。


このように、大概の事業は因果関係で繋がっています。

一例ですが、公園が廃れるということは、公園に魅力がない。

もしくは、地域から子どもが減っている。子どもが減るということは若い大人が減っているかもしれない。

または子どもたちの遊び方に変化がある。


大人も集まっていないのであれば、大人さえも足を運びたくないと思う環境となっている。

もしくは公園に行く元気もない。

など、一つの現実を深掘りすると、様々な仮説が立てられます。


この現実を、公園を管理する課だけが考えれば済むでしょうか。


様々なカテゴリーの垣根を越えなければ、本当の復興は難しいと考えます。

皆様のライフプランを立てるときのイメージと近いのではないかなと思います。

例えば、新築を建てるときをイメージしてみてください。

家を建てるのが目的ではなく、将来を豊かに過ごすために何が必要か考えませんか?

その理想を踏まえ、予算に合わせて、設計やレイアウトなどを考えていきませんか?

こんなアンケート結果もありますので、ご参考までに。


旅行の計画を立てる際も同様で、目的地にたどり着くことだけがゴールではなく、その目的地に行くことにより、どんな満足感を得たいのかを考えませんか?


私たちは生きていく中で、意外にも当たり前のように未来の自分を描きながら計画を立て、実行している経験を持っている人が多いのではないかと思います。


話を戻したいと思います。

ハード事業を行う際は、ソフトも考えるということがとても大切ではないでしょうか。

このハード事業を通して、将来どのような地域になってほしいのか。

将来の負の遺産にならないか。
将来の資産にするためにはどうしたらいいのか。

そのためには統計での分析も必要な時も大いにあると思います。


このようなことも踏まえて、質疑や討論をする『議会』は最後の砦となりうる、重要な機会です。

結果として、議会の議案は、『賛成』や『反対』となりますが、事業を磨き上げる場だと感じています。

このような過去に実施された事業が、現在どうなっているのかを真摯に受け止め、今後どのように分析して活かしていくのか。

それがより良い地域づくりへ繋がるのかなと感じた次第です。


今後も引き続きこの目線を忘れずに議会へ臨んでいこうと感じた瞬間でした。

引き続き皆様の感じたことなどあれば、お気軽にお声掛けの方よろしくお願いします。


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