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ちょっと気になったこと①

マクロ経済では、コロナ感染拡大を抑制し、再度経済成長が戻ってきたとされる中国ですが、少し懸念しておいて良いのかな、と思う現象が見られ、個人的に少し気になったので、書いてみます。

まず最初は中国政府がサポートしている業界(半導体では紫光集団、石炭では永煤集団)での社債デフォルト(債務不履行)がみられていることです。石炭の永煤集団は短期債で且つ最高格付け、少額な金額であったこともサプライズ要因、であった模様。

11月10日、永城煤電控股集団(永煤集団)が発行した超短期社債「20永煤SCP003」(償還期間270日)が償還期限を迎えたものの支払い不能に陥り、額面の10億元(約159億円)がデフォルトした。...債権市場の関係者にとって、永煤集団のデフォルトは寝耳に水だった。というのも、中国の格付け最大手でアメリカのムーディーズが出資している中誠信国際信用評級(中誠信国際)が、発行体としての永煤集団に最高ランクの「AAA」の格付けを10月10日に付与したばかりだったからだ。

そして半導体は、従前からの下記投稿のように、米中対立にも影響を受け、中国政府肝いりの半導体国内製造への取り組みの一環であるにも関わらず、既に紫光集団の債務超過懸念が流れている、というのはちょっと奇妙だな、と感じます。

加えて、下記規制リスクの投稿でも取り上げた、中国アリババ傘下の金融子会社アントグループの上場が延期されたことにもみられる、同国政府による経営トップに対する、不透明な制裁がまた見られている、ようです。

太陽電池モジュールの世界的大手、晶澳太陽能科技(JAソーラー)の実質的なオーナーである靳保芳・董事長兼総経理(会長兼社長)が、違法行為の疑いで当局の取り調べを受けていることが明らかになった。

そして最後、といいますが、中国の10年国債が異様な高さ(3.3%)になっているようです。

他の先進国は中央銀行の量的緩和も相まって0%台ばかりだが、経済大国である中国の10年国債の利回り水準は、新興国並みである、ということ。ハンセン指数も、足元(2020年11月20日現在)は2018年の高値から2割程度低い水準で推移しています。(一方で上海総合指数は2018年の高値にほぼほぼ近づきつつありますが)

米大統領選も終わり、TPPやRCEPなど新たな経済圏の形成がなされている中で、日中関係、日米関係の変化は日本にとって重要な項目になるでしょう。またそれらの項目は、中国国内の経済状況の強く影響を受けると考えられるので、これからも気にしておきたい、と思います。

今日のゆるキャラは、長崎県五島列島の新上五島町所属のあミ~ごです。『上五島の名産「あご(飛魚)」を頭に乗せた三毛猫。「かみごとう」をローマ字で「K(amigo)to」。Amigoはスペイン語で「友達」、あミ~ごを分解すると「あご」と「ミ~(猫の鳴き声)」』だそうです。


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