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リモート環境下で若者はどうなった?

コロナ禍も一年以上が経ちました。去年の今頃は第一次緊急事態宣言中。今年もなんと第三次緊急事態宣言中、という一年前には想像してなかったかもしれませんが、それが現実なのでしょう。

同時にリモート授業や在宅勤務も、可能なところではそれなりに日常になってきた印象もあります。個人的な驚きは、テクノロジーに強いとされる若者への影響も大きかった、という事実です。

孤独が引き起こす問題に特に悩まされてきたのは、18〜24歳の若者たちだという。米疾病対策センター(CDC)が行ったオンライン調査では、うつや不安の重い症状に苦しむ人は、その他のどの年代よりも多い63%にのぼっているという。…この年齢の人たちは、高等教育機関への進学やキャリアに関する選択、人間関係の構築、または自分自身の家庭を持つことなど、人生におけるいくつもの選択に直面している。もともと強いストレス要因であるこれらの選択に加え、パンデミックによって先行きの不確実性が高まったことにより、彼らにはまた新たな圧力がかかっていると考えられる。

またリモート勤務が可能と思われる金融業においても、ゴールドマンサックスへ入社した一年目の社員向けに取った調査によると、コロナ禍での在宅勤務による入社、そして仕事をこなしていく、という環境が、若者に対してかなりマイナスの影響が大きかったと言えます。

そして足元はアメリカでのワクチン接種が進んだことで、ニューヨーク市の市内経済活動の再開が7月から予定されていますし、ゴールドマンサックスに代表される金融系企業は徐々にオフィス復帰を要請し始めたようです。

デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)ら経営幹部が連名で全従業員にオフィス復帰計画を通知した。…ソロモンCEOは従業員向けメモの中で「協業やイノベーション、若手が上司から学ぶ文化は社員が一緒になってこそ、うまく機能することを経験から知っている」と述べた。ソロモン氏は感染拡大期間中もニューヨーク本社に出勤し、経営の指揮を執っている。社員のオフィス復帰についても前向きな発言をしていた。

オフィス復帰は金融というオールドエコノミーの会社ならではの発想なのか、それともコロナ後の正常化への道筋の一つなのか。またオフィス復帰や大学の対面授業がはじまるなどで、若者の『孤独』に関する問題が一定程度軽減されるのか。これからも気になるな、と感じました。

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