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過去投稿からの進化・変化㉘新たな常識形成へ

年末から1月にかけて、あまり取り上げられなかったものの、新たな流れも少しずつ見られ始めたので、ちょっと注目してみようと思います。

①昨年米Facebookが社名をMetaに変更し、メタバースへシフトすることで、盛り上がりが見え始めていた同業界。

一方昨年のバブル的な流れからは落ち着きを取り戻し、関連銘柄の株価もそこまで上がっていない模様。また日本では、2000年代に流行ったセカンドライフの教訓からまだバズっていない模様。そういう意味ではメタバースへのシフトも、ネットへのシフトと同様、時間がかかるものかな、と感じます。

03年に米リンデンラボが提供を始めた「セカンドライフ」がヒットした際にも、メタバースは注目された。セカンドライフではゲーム内で稼いだお金が現実の通貨に換金できた。トヨタ自動車など日本企業も相次ぎ進出したが、通信速度の遅さなどで廃れていった。半導体の処理速度向上や、暗号資産(仮想通貨)で発展したNFT技術が合わさり、メタバースが改めて注目されている。…メタバースの空間設計も工夫が必要だ。エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは「メタバースの空間が広すぎると、ユーザーが移動にわずらわしさを感じてしまい、繰り返し利用しなくなる」と指摘する。ルール作りも課題だ。KDDIや東急などは「バーチャルシティコンソーシアム」を21年11月に立ち上げた。渋谷以外の街にも広げることを目指すなかで、「地元の経済団体の承認をどう得るかなど、モデルを確立したい」

②市場の過剰流動性やコロナ禍でのテック関連株価の多くが上昇していた2021年には、同時に多くの新興企業がIPOをしました。ところがIPO以降は株価の下落が散見しているとのこと。

特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて米ナスダック市場に上場したシンガポールの配車大手グラブは、12月2日の上場初日の株価が前日比21%安となり、その後もじりじりと下がっている。新型コロナによる行動規制で配車の利用が減少していることもあり、直近の21年7~9月期の最終赤字は9億8800万ドルに膨らんだ。上場計画を発表した21年4月時点で企業価値は約400億ドルになると見積もっていたが、時価総額は230億ドル程度にとどまる

ここ2年は新興企業・テック銘柄の株価は上がるもの?という概念が強まっていた気が個人的にしましたが、方向転換の時期が来ているのかな、とも感じました。

③最後は日本の代理店が本家の事業を買収!といった話です。

ビーズソファ「Yogibo(ヨギボー)」を輸入販売するウェブシャーク(大阪市)は、米国のヨギボー本社を買収した。買収額は100億円超とみられる。…ウェブシャークは14年に日本の総販売代理店になった。色とりどりの商品をバランスよく並べる店舗の内装や、米国より2万円高い5万円程度の独自商品の企画などを進めた。世界約130の販売店の7割近くが日本にある。ウェブシャークの売上高はほぼ全てをヨギボーの輸入販売事業が占め、21年7月期は前の期比77%増の168億円、純利益は3.2倍の30億円だった。

本件に関して、代理店の利益額(30億程度)に対して本社の価格(100億程度)が買収しやすかったのかどうかは分かりませんが、一気に市場成長を見込む、商品設計をローカライズさせるなど、新たな視点での企業成長を望んだ代理店による面白いアプローチであることに変わりはないかと思います。



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