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DTAって、なんか難しい。。

DTAはDeferred Tax Assetと言われ、和訳だと繰延税金資産、ですね。正直あまり分かっておらず、ネットで簡単に探しても、おー、っていう説明に巡り合えてないなー、といった私の勝手な印象です。

私が以前証券アナリストの端くれだった時、商社各社が資源価格が高騰している際に買収した資源権益が、資源価格下落により減損処理(簿価を切り下げる会計処理)でDTAも切り崩しされたりして一過性の減益要因、となる一方で、各国の税法が変わることでDTAの計上で一過性の増益要因になる、といった私の勝手な印象です。(上記のEYJapanのリンクもよろしければ。)

少し話題変わりますが、去る2020年3月期の決算で、5大商社において純利益が長年首位であった三菱商事から伊藤忠商事へ変わるのでは、と見られていたようですが。しかし上記記事にあるように、結局は三菱商事(5353億円)が伊藤忠商事(5013億円)を上回りました。そこで三菱商事の大きな一過性増益要因は、三菱商事が投資したチリ銅山(AAS)再編を通じたDTA計上でして(767億円の増益要因)。

三菱商事のチリ銅山再編自体がどんなものかはよくわかりませんが、Wikiに書かれている「将来の会計期間に帰属すべき税金費用(損金)を当期に前払いしたと考え、これを繰延処理することにより生じる資産である」という内容を元に考えると、再編に関して、なにか今後損金として減益要因となる行動をとったんですね。でもDTAの金額が高額すぎて不思議に思いました。

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