資金の流れる先へ
足元株高が続いている中、ここ数日でも、世界中の中央銀行による量的緩和の影響度合いが大きく見られる傾向があったので、投稿してみます。
やはりコロナ禍で、富を得る人にもっと富が集まっている、という構造は更に進化しているようです。下記データによると米国のビリオネアはコロナ前と比べて、3割以上資産価値を増やした、とのこと。
以前もお伝えしたように、株高と共にビットコインも3年ぶりに最高値更新、ということでこちらも市場の過剰流動性を表した流れの一環、だと思っております。
また日本では大きく書かれていなかったが、金融データの会社のM&Aがここ数年、コロナ前から案件数、金額ともに大きくなっており、このトレンドに拍車をかけるようにS&Pが4.6兆円でIHSMarkitを買収に至ったそうです。まさにデータは10数年前の石油、のように価値が高く評価されております。
M&Aが活発になった背景には、金融データの需要拡大がある。「米国や欧州、日本ではベビーブーマー世代のリタイアで、運用資産は劇的に増えている」(S&Pのピーターソン氏)。新興国でも所得増で、年金運用のニーズは増える。
一方でご承知の通り、原油価格はまだ回復している、という水準でもなく、原油生産の大国、所謂OPEC加盟国の財政は今後も苦境に見舞われる、と予想されます。そして石油関連の企業は、石油メジャーも含めて、今やESGに見合っていない、ということで評価が下がっているという流れが今後も一定程度は続くでしょう。
そして最後は、2020年12月1日に野村ホールディングスの奥田CEOが発表した内容で、未上場企業に投資する上場投資法人を今年度内に作りたいとのこと。
検討する新たな上場投資法人は不動産投資信託(REIT)のような形態で、個人マネーが非上場株資産にアクセスしやすくなる。2020年度内の設立を目指すとみられる。
この流れはもしかして、ソフトバンクが米国で模索している、SPAC(特別買収目的会社)と言われる、会社の中身は何もないけど、買収目的のためにまず資金集めて、そして上場しながら、調達した資金で投資実行していく、という方式に近づいていくのかな、と思いました。SPACの流れとかについては、下記の過去投稿をご確認ください。
そして今日のゆるキャラは、大阪府摂津市の特産品である鳥飼なすをイメージして誕生したキャラクターした、『なす丸』くんです。
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