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暴れが見られつつある各国

一部メディアでは大きく取り上げられましたが、2021年2月1日にミャンマーの国軍によるクーデターが起こり、アウンサン・スーチーさんなど与党NLDの方々が拘束され、1年間の非常事態宣言が発令された、とのこと。背景には去る11月の総選挙において、国軍がバックの野党が、選挙不正があったという、主張からのようである。

NLDは20年11月の総選挙で改選議席の83%を得て圧勝。軍政の流れをくむ国軍系の野党、連邦団結発展党(USDP)は議席を大きく減らした。だが、USDPと国軍はそれぞれ、選挙に不正があった可能性を指摘し、選挙管理委員会などに詳細な調査を求めていた。国軍関係者によると、国軍と政府の代表者は28日、ネピドーで事態収拾に向けて話し合ったが、合意できなかった。現地報道によると、国軍側は票の数え直しや議会の開会延期を求めたが、政府側は拒否した。

インドでは、モディ政権が農作物の価格や在庫、売買に関する規制を緩和を含めた農業改革のための新しい法案を通過させる、という背景から、農民からの反発が強く、首都デリーにて暴動が起きたとのこと。

インドの首都デリーで26日、政府の農業改革に関する新法に反発した農業従事者がデモを行い、一部で警察と衝突する騒ぎとなった。1人が死亡したほか、警官80人以上が負傷したという

ロシアでは、反プーチンのアレクセイ・ナワリヌイ氏がドイツから帰国後に拘束をされた事件をきっかけに、ナワリヌイ氏支持派による抗議集会が何度か行われた模様。またこの抗議活動はナワリヌイ氏の拘束反対のみならず、プーチン大統領退任への運動とも見られており、余計に神経がとがっているのだろう。

ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求める2回目の抗議集会が31日、同国各地で開かれた。プーチン政権は治安部隊を大量に投入し、拘束者は全国で4000人を超えた。ナワリヌイ陣営が呼び掛ける抗議集会は31日、極東から西部へと順次始まった。当局の許可は得ておらず、政権側が「違法だ」として阻止に動いた。モスクワではロシア連邦保安局(FSB)本部や官庁街付近で開かれる予定だったが、治安当局は周辺地域を事実上、封鎖した。...抗議集会はナワリヌイ氏の釈放だけでなくプーチン氏の辞任も求めるようになっており、警戒した政権は強硬な姿勢を強めている。

もちろん記憶に新しいのは、2021年1月6日に、去る大統領選は盗まれたと主張するトランプ大統領支持者が暴徒化し、警官隊を押しのけて米国・ワシントンDCの連邦議会議事堂への乱入事件だろう。

米国で起きた内容とその他の国で起きた内容は、背景や動機も全く異なるので比較にはならないが、一方の不満が大きな力をつけて、もう一方を『力を通じて』やっつけに行く、というか対抗しに行く、という雰囲気になっている。これはコロナ禍での分断が導いた一つの結果なのか、ただ単に起こるべきシナリオだったのか。


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