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コロナで物流も滞っている

2020年の投稿において、一番多くの閲覧数を頂いた下記海運に関する投稿。2021年も引き続き見て頂いている方が多いようで、うれしいです。

(下記は2020年の投稿におけるランキングです。もしよろしければ、ご覧ください。)

一方で海運の投稿が注目されている、ということは、なにか起きているのかな、とここ数日のメディア報道もみると、所謂コンテナ不足で物流が滞っている模様。

まず米国側は、コロナ禍の巣ごもり需要の急増で物資のニーズは上がっているものの、同じくコロナの懸念から、港湾労働者が少なく、コンテナや荷物を降ろせない!という事態に。

アメリカの港にコンテナが滞留してしまい、アジアなどに十分な量が戻らなくなっていると言います。コンテナの“偏在”です。世界で使われるコンテナは9割以上が中国で生産されていますが、急激な需要の増加で、新しいコンテナの供給も間に合っていません。こうして世界的にコンテナ不足が起き、運送の需給がひっ迫したことでコンテナ船の運賃は去年の夏以降、急激に上昇。

そして中国の方は、上記ビデオのように必要なコンテナが戻って来ないため、中国国内から海外へ輸出できず、荷下ろしを待っているトラック運転手が数日も車で寝泊まりしている等、コンテナ不足により、国際貿易がボトルネットとなっているようです。

またコンテナ不足は米国から中国、そして東南アジア(インドネシア等)にも普及しており、特に来るイスラム教の断食月(ラマダン)明けの連休に向けた輸入品急増に絶えれないのでは、とインドネシアは懸念しているようです。

コンテナ不足で海上輸送の運賃水準が過去10年平均の2~3倍に達しているとの回答が大半を占めた。2020年7月以降にアジア発北米向けの運賃が上昇し、11月には欧州向けも跳ね上がった。コロナ禍の巣ごもり生活で家具や日用品などの荷動きが急増し、インドネシアでもコンテナ不足を招いた。

もう一方で、以前海運業界の代表指数として注目されていたバルチック海運指数でしたが、2009-2010年の指数水準に比べると、2020-2021年はかなり低位であり、2019年までの好景気のレベルとそんなに大差ない、と考えると、もしかしてこの指数の持つ意味が薄くなってきたのかも、と感じます。

コロナ禍の消費行動や労働者を含む人々の行動変異が、必要な物資の流れへも負の影響が出てしまう点は、コロナによる影響が多大であり、グローバル経済による恩恵を我々は普段の生活から大きく得ていたんだな、とつくづく感じます。


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