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IRって、まだ進んでるの?

コロナショックで市場の暴落など色々メディアの時間をとる内容があるようで、いつの間にかあまり話題になってはいませんが、日本でのIR事業(Intergrated Resort、統合型リゾート構想)は着実に進んでいるようです。

法律的な観点だと、IR整備法に準じて、
カジノ管理委員会の設置は、「公布の日(2018年7月26日)から起算して一年六月を超えない範囲内」ー>2020年1月7日に内閣府内に設置されたそうです。
基本方針の策定・決定は、「公布の日(同)から起算して二年を超えない範囲内」ー>策定期限は2020年7月26日となっている

そこで上記のようなニュースが2020年5月に出てきました。この背景は、候補自治体が選択した事業者と共に国に認可をもらいに行くのですが、7月末の政府の基本方針策定・決定に進むなかで、下記三つがあるようです。

①日本IR候補地は最大3都市まで、1都市1事業者の選定、と決まっており、大阪は既に1事業者のみの入札(米MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの共同チーム)となり、他の2候補地は多分横浜と和歌山?か長崎?、とみられておりますが。

現在プロセスが進んでいるのは、横浜市と和歌山県で、和歌山県の方には2社(クレアベストニームベンチャーズ(株)と、サンシティグループホールディングスジャパン(株))がRFP審査を提出し、審査通過したそうです。(2020年5月時点)

またサンズが希望していた横浜は首都圏に近いということから、入札事業候補者が多数いること。(2019年末時点ではラスベガス・サンズ, ウィン・リゾーツ, ギャラクシーエンターテインメント, メルコリゾーツ&エンターテインメント, ゲンティン・シンガポール, セガサミー、などが横浜に興味を示していた、とのこと)

②日本IRルールだと、国から認可がおりてからの『区域認定期間』が(建設期間も含めて)異例の10年という超短期に設定され(シンガポールとかは20年みたいで)。その間に建設やすべてのロジを済ませ、出来るだけ長く営業することで収益機会をつかんでいけるわけですが、かなり難しいですよね。。

③サンズは、他のカジノオペレーターと似て、コロナショックを通じた損失が大きく、また同社のマカオやシンガポールなど既存ビジネスの損失補填、追加投資、認可の更新に注力する必要があった、そうです。(専門家のブログをご確認ください。

ちなみにIR事業を通じた収益面の見通しですが、MGMと一緒に大阪でのIR事業に入札したオリックスの公表資料によると、
6500億円の投資、2025年3月期から収益貢献、2027年3月期から安定的に1000億程度の利益貢献、とみているようです。こちらもご確認ください。

もしオリックスの見通しが正確だとすると、確かに10年の『区域認定期間』中に建設も入ると、認可の更新を仮定しないと、投資回収もままなりませんね。。一方でIRに関する認可がおりると、瞬く間にIR関連建設や求人ラッシュとなるでしょう!その関連業種は見物、だと思います。

詳細や直近の話などは、下記専門家の話(本もあります)や専門のサイトをご確認ください!



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