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【実話】ぶきみなテレビ

私は寝付きが悪いので夜中によく起きます

金縛りに遭遇した時も当然怖かったですが
数年前のあの日に見た映像も不気味でした

時間帯は不明ですが 寝室に置いてあるポータブルテレビから耳鳴りのような音がずっとしてて
それで目が覚めました

判然としない意識のまま
『夜中にやってる映画かな?』と思いつつ眺めていました
ですが 何分間見つめても ずっと同じシーンが不愉快な音と共に流れているだけでした

夢か妄想だと考えるかもしれませんが 家族も起きて同じ映像を見てるので確かです

その内容は 少し説明が難しいですね

まず 画面全体が赤いです 地面と空もあります
地面3:空7ぐらいの比率でしょうか

そこに4、5人の男性とおぼしきおぼろな影のようなシルエットが横並びにありました
彼らは画面の中央部を占めており
奥に向かって進んでいるのか
こちらに向かっているのか断定できないユラユラした動きを続けていました

絵にするとこんなカンジです↓

たったこれだけの映像が 感覚的に数分間続いていました ただ 時間が圧縮されてるような気分だったので 実際は数十秒かもしれません

ともかく私は無言で身を起こし テレビの電源を落としました
家族からの言及がなかった為 同様に恐ろしかったのでしょう

翌朝も『昨日のアレ……なんだったんだろう』と話題になりましたが 結局何もわかりませんでした

今どき夜中にホラー映画なんて流しますかね❓
映画だとしても 同じシーンを執拗に続けますか❓

それにしても ぶきみな体験でした
私は怪談よりも人間の起こす不可解に関心がありますが 今回の事は強く印象に残っています



……昔、兄がよくイタズラをしてきました。
廊下の暗がりの壁から、ちょっとだけ顔を出してるんです。

その采配が絶妙で『顔が……ある、いや……ない……やっぱあるじゃん❗️』といった具合で、トイレ後、廊下を通る度にドキドキしてました。

おわりでし。

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