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雨鈴音
2021年5月13日 14:57
「答えを…教えてくれよ。」僕は1人、虚空に向かって呟いた─。 始まりは、1人で行きつけのカフェでコーヒーを嗜んでいた所だった。僕が座る席はいつも決まっていて、滅多なことがない限り私が行く時間は空いている。その席はテーブル席で、二人掛けの席のため自分と向かいの席に荷物を置き、ゆっくりコーヒーを飲むのが日課だった。いつもは特に何も起きないのだが、この日はイレギュラーだった。いつも通り、コ
2023年1月2日 15:41
この世界は__どこかの作品のウォーター○ブンのように、海に沈んだ。だが、常日ごろ沈んでいるのではなく、度々高波がやってくる。この高波で、多くの者が死んだ。今ある学校も、1学年だけであるしクラスも2クラス。それぞれ10数人程度だ。校舎は高波から守れる術を得たものの、校庭はそうもいかない。そのため、この学校には秘密裏のルールがある。___校庭に出ていいのは、自殺願望がある生徒のみ。