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責任感を育てるためのエトセトラ

世間では、チームワークや協調的なプロジェクトの重視は、個人の責任をあいまいにするという意見もある。協力が推奨されると、競争や独立が推奨される場合よりも、個人の責任感が弱まるというのである。しかし実際はそうではない。他者の努力にただ乗りする人間も出てくるのは事実だが、それは長続きしない。同僚がお荷物に耐えられなくなるからだ。
~『リーダーシップ・チャレンジ 9章 力を与える』 より~

「どうやったらチームのメンバーに責任感をもってもらえるのか?」

これはプロジェクトの責任を背負ったリーダーにとって、非常に深刻な問いでしょう。自分の責任を少しでも分担してほしいと願うリーダーはきっと多いはずなのです。

考えるヒントを得るために、同書から「責任感を育てるためのアイデア」のリストを引用します。

◆責任感を育てるためのアイデア
・職種にかかわらず組織の全員が顧客を持っているのだと認識する。社内であれ社外であれ、自分は誰かに奉仕しているのかを一人一人が自覚しなければならない。
・すべての階層で権限の委譲を大幅に増やす
・必要のない許可の手続きを取り除く、または減らす
・規則を出来る限り減らす
・ルーティンの仕事量を減らす
・日常業務をできるだけ自動化する
・ルーティン以外の仕事を部下に任せる
・自主的な判断を促す
・クリエイティブな問題解決法を考えさせる
・仕事の定義を広げるータスクではなく、プロジェクト全体を仕事とする
・縦と横のつながりや社内外のリソースを、より自由に活用できるようにする

ここから気付いたこととして、以下のようなことがありました。

・チームメンバーの「環境整備」はリーダーの仕事
・そもそも責任感を発揮しなくてもよいような仕事しか与えてなければ、メンバーも責任感を持ちようがない
・「自分は誰のため、何のために仕事をしているのか」「自分はチームにどんな貢献ができるか?」をメンバーに意図的に考えてもらう機会を作ることが大切。責任を果たすとは顧客と仲間に対してその約束を守るということ。

「責任感」という言葉の印象から、性格や価値観など本人の特性や内面に要因を求めがちですが、実は環境やコミュニケーションなど外部要因によって影響される部分が大半なのかなと。

メンバーの心はリーダーの鏡。メンバーに何か不足を感じているとしたら、それはリーダー自身に何かが欠けているということではないでしょうか?

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以上、責任感を育てるためのアイデアについて考えてみました。よろしければ皆さんのご意見も聞かせてください。

このnoteが皆さまのリーダーシップ向上に貢献できれば幸いです。

このnoteは?

リーダーシップに関する世界的なベストセラーである「リーダーシップ・チャレンジ」を読み進めながら、リーダーシップを「自ら実践するために学ぶ」べく、そのヒントを綴っていきます。

これまでのnoteはこちらのマガジンをご覧ください。

『リーダーシップ・チャレンジ』が示す「模範的リーダーシップの5つの実践と10の原則」

模範となる
1.自分の言葉で語り、共通の理想を確認することで、価値観を明らかにする
2.共通の価値観に従って行動することで、手本を示す

共通のビジョンを呼び起こす
3.心躍るような崇高な可能性を想像し、未来を描く
4.共通の夢に訴えて、人々を引き入れる

プロセスに挑戦する
5.自発的に行動し、革新的な改善策を外部に求めることで、チャンスを模索する
6.小さな勝利を積み重ね、経験から学ぶことで、実践しながらリスクをとる

人々を行動にかりたてる
7.信頼を築き、絆を強めることで協働を育む
8.意思決定の権限を与えることで、人々の能力を高める

心から励ます
9.卓越した成果を褒め、貢献を認める
10.共同体精神をつくりだし、その価値と勝利を讃える

「#毎日リーダーシップ」とは?

みんながリーダーシップの本質を知り、何らかの領域でリーダーシップを発揮できるようになれたら最高だなと思い、日々学んだり考えたことをこのハッシュタグ「#毎日リーダーシップ」でつぶやいています。良ければフォローしてみてくださいね。

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