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チャットツールが苦手な人がリモートワークで取り残されがち問題と対策を考える

岡本です。今回は、リモートワーク下におけるチームコミュニケーションについてのお話です。
まだ解決するところにまで至っていないのですが、考えていることをアウトプットしてみました。

Slackを使うのが苦手な人がチームコミュニケーションから取り残される問題

去年まで私が所属していたチームは、ほぼ完全なリモートワーク環境になっています。

そのチームの一年目の新人が、リモートワーク環境下におけるチームビルディングやコミュニケーションについてアンケートを取ってまとめるということをしていました。
これ、かなり面白い結果だったので是非社外に発信して欲しいなあと思っているのですが、その中でちょっと気になった意見がありました。

「Slackのコミュニケーションはやった方が良いが、コミュニケーションができるのは一部のメンバーに限られている印象がある

「Slackでコミュニケーションを気軽にできる素養があるのは一部の人に限られており、昔からこの会社にいる人はパブリックな場でフランクなテキストコミュニケーションを取ることはあまりしない印象がある

Slackというのは有名な社内チャットツールです。
つまるところ、Slackに慣れた人だけがコミュニケーションが取れていて、慣れていない人が置いてけぼりになっているという意見です。

私は置いてけぼりにしてしまった側の人間なので、ちょっと罪悪感を感じた意見でした。(正直、見ない振りをしていたところはあります…)

こういう分断は、文化の違う人たちがミックスされているチームあるあるな話なのではと考えています。

文化がミックスされたチームの悩み

私の会社、キンドリルジャパンは設立こそ去年ですが、元々は日本IBMであり、日本IBMはなんだかんだで日本の大企業マインドが強い会社です。
(だからこそ日本になじんでいると言うのもあると思います)

その中で、私が所属していたチームはIBM時代から「IBM歴が長い人(10年以上)」と、「ここ1ー2年で中途で入社した人」が半々ぐらいの構成になっていました。

つまり、大きく分けて2つの文化が1チームに存在するという文化的にミックスされたチームでした。
これが上記のSlackに慣れている、慣れていないで分断が起きてしまう遠因と考えられます。(もちろん個人の性格もあるでしょうが)

リモートワークになる前であれば、Slackが苦手な人でも従来からの顔を合わせてのコミュニケーションを選択できたのでそう問題にならなかったのだと思います。

が、今はオフィスでのコミュニケーションができない、オンラインコミュニケーションを強いられる時代。

Slackのような形のコミュニケーションが苦手な人には辛い状況になってしまったのだろうなぁ、ということを実感しました。

では、どうしましょうか…という話です。

Slackが苦手なメンバーへのアプローチ

三つ考えてみました。

  1. チームとしてSlackのコミュニケーションを減らす。

  2. よく発言する人向けのチャンネルを作る。

  3. Slackでの上手い会話のやりかた講座を開く。

チームとしてSlackのコミュニケーションを減らす

言うまでも無いですが本末転倒です。コミュニケーションのためにツールを導入しているのに、苦手な人がいるから使わないようにしよう、というのでは何のためにツールを入れたのか分かりません。

さらには、今までSlackでコミュニケーションを取っていた人もフラストレーションをためる事になります。

よく発言する人向けのチャンネルを作る

これもいいとは言えません。メンバー間で分断が起こっていることが懸念点であるのに、その分断を加速させてしまいます。

Slackでの上手い会話のやりかた講座を開く

言われる側からすれば余計なお世話としか感じないでしょう…
「お前ノリが悪いからノリを良くする方法教えてやるよ!」なんて言われたら私も「あ゛?」ってなります。

使い方のルールを作って周知する、というのは一つのグッドプラクティスですが、「何でもしゃべっていいからしゃべって!」と言われても、そもそもSlackでしゃべるのが苦手という人には辛い話です。

Slack以外の手段~バーチャルオフィスを考える

いろいろ考えた結果、結局Slackの使い方で何とかするのは難しいんだろうな…という着地点になりました。

そこで何か他の手段は無いかなぁ、と考えていたときにオフィス再現型のバーチャルオフィスツールに思い当たります。有名どころで言うとOviceとかVoicePingとかですね。

Slackで誰も発言していない時間がありますが、この時間って独特の緊張感が漂っているように感じます。
これって、みんながどういうことをしているか(仕事中、昼食中、雑談中、休憩中、など)がSlackの画面から読み取れないからじゃないかな、と。

であれば、「視覚的に」空気を読めるようなツールを導入することでSlackが苦手な人でもコミュニケーションを取りやすくする事ができるかも、という発想ですね。

バーチャルオフィスは違う文化の人たちをつなげられるツールかも知れない

バーチャルオフィスツールについては、正直必要性をそこまで感じていませんでした。これは私がSlackでコミュニケーションができていた立場の人間だったからでしょう。

が、私が所属していたチームのように、コミュニケーションに関する文化がミックスされたチームの悩みを解決できるかも知れないツールかも、と考え始めています。

もし導入できたらまた記事にしてみようかと考えています。
それでは、また。

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