靴があふれ出る

１０数年前、その頃はまだシェアハウスという言葉もなかった。初めてのシェアハウスの内見の時、玄関に靴があふれ出ていた。実はそれを見てなんだかすごく楽しそう！わくわく！と、思ってしまった。　しかしそれは間違いだった。住んでみると大切な靴は平気で踏まれるわ、ラックがいっぱいだから自分の靴は表に出されて他の人の靴がラックに入っているわ、靴が片っぽ無くなるわ、匂いがこもってきついわ、良いことはひとつも無かった。

さて、時を経て現在。靴問題はどうなっているだろうか。マネジメントをしているとどのハウスも総じて言えることだが、どんなにルールをしっかり守ってくれるハウスコミュニティも靴だけはなぜかしまってくれない。
靴があふれるわけだ。しまってもしまっても出てくる出てくる。
そのうち出していることを忘れて引っ越してしまいゴミになるケースも最近は多い。

いろいろ考えた。土間を斜めにしちゃおうかとか、一時間ごとに床が開いて下に靴が落ちる仕掛けを作ろうかとか、一時間ごとに大きい掃除機が靴を吸ってくれる仕組みを作ろうかとか。

無駄なあがきであった。

これだけは１０数年変わらないんだなぁ。。。他のハウスはどうしているんだろう。ふと考えてみる。今度誰かに聴いてみよう。