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「ニート」も「億万長者」も同価値といえる仮説

とんでもない仮説を打ち立ててしまった…

私は、「ニート」も「億万長者」も同価値なんじゃないか?という仮説をずっと昔からもっていた。

これを正当化する仮説をなんとなく持っていたが、ついに、それを言語化することに成功した。

1つの仮説として、提示したいと思う。

簡単に結論だけ言うと、
ニートは、「そんなワクワクしないもんに対して行動なんてできない」という態度を持っていると考えれば、億万長者とも価値は同じといえる、
というもの。

どういうことか?以下説明しよう。


「革新度」という概念

引用元:https://www.utokyo-ipc.co.jp/column/chasm-theory/

上の図は「キャズム理論」というマーケティングの考え方だ。

新しい製品は、少数のイノベーターやアーリーアダプターとい新しいもの好きに支持され、徐々に広まっていき、徐々に新しいものに取り替えられ衰退していく、というもの。

これは、別の視点から理解すると、新しい製品は、少数の人々からは理解され支持されうる、ということ。

そして、最初に少数の人々にもフォローされないようなものは、その後の発展はない。

これは、製品に限らず、あらゆるサービス、思想、制作物、概念の開発についても言えることだ。

ここで「革新度」という概念を定義したい。
「革新度」とは、何か新しい製品や考え方が、どれだけより少ない人に受けられうるか?という程度。

ちょっとわかりにくいが、
例えば、ライドシェアが話題になっているが、こういうものは、革新度は低い。みんながその利便性や価値を既に理解しているから。

一方で、ニーチェの本のように、誰からも当時支持されなかったようなもの。これは革新度が高い。誰もフォロワーがいなかったのにニーチェはそれを自分を信じて書き続けた。

「実現度」という概念

次に、「実現度」という概念を導入する。
「実現度」とはその名の通り、製品や考えを他者が利用できる形にどれだけ実現できたか?という意味。

例えば、ライドシェアという大きなプロジェクトを成功に導いたとしよう。

それは、革新度は10と低いが、実現し、多くの人に価値を提供したのなら、実現度は100で、合計1000の価値創造をしたことになる。

一方、ニートは、ライドシェアのように革新性がないものに興味がなくそのために頑張る気力がない。別に世の中もっと便利になってどうすんねん?と考えている。もっとおれを高揚させるようなプロジェクトはないのか?と模索している。

未来の価値創造の総和(期待値)

最後に、未来の価値創造の総和(期待値)という考えを導入する。
ニートは、現時点での価値創造はゼロだ。
ライドシェアのように革新度10のプロジェクトに興味はないが、10000級の革新性を探求している。

ただ、実現度は0なので、10000×0で0の価値創造となる。
しかし、未来はわからない。
世俗的な尺度で手垢まみれのプロジェクト群に全く興味を示さないことは革新度が高い。もしかしたら、将来的に実現度を0→1以上にできるかもしれない。
ということで、未来の価値創造の総和は10000×1=10000だ。実際に実現しているわけではない期待値なので、数字は小さい。しかし、革新度と乗じてみれば、10000ととても大きな数字になる。

現在(革新度 × 実現度) + 未来(革新度 × 実現度)

以上の議論をまとめると、
ある人の現在と未来の価値創造の値の総和(期待値含む)は次のように表すことができる。

現在(革新度 × 実現度) + 未来総和(革新度 × 実現度)

ライドシェアプロジェクトを成功に導き、現代において多くの人に価値提供できた人の価値創造は以下。
10 × 100 + 10 × 900 = 10000 

一方、ライドシェアやらsaasやらに全く興味を示さず、自分を心躍らせる何かを常に待ちわびているニートの価値創造は、期待値を含めると下記の通りとなる。
10000 × 0 + 10000 × 1 = 10000

以上、億万長者とニートが同レベルの価値だとわかる。

なお、一般的なサラリーパーソンのような人はどうなるか?これも同じになる。一例を挙げよう。
以下、Aさんは、20くらいの革新性(ライドシェアより少し革新的)のプロジェクトでサラリーパーソンとして30くらいの価値創造している。なぜ、起業などしてトップとしてやらないのか?と考えればそういうありきたりな価値創造にコミットする意義を感じず、家族の時間などを大切にしたいからだ。こういう人の方が、より革新的な何かを将来する可能性が高い。
次の式はそのようなことを意味する。

20 × 30 + 100 × 94 = 10000

あなたは革新的派?実現度派?

世間で成功するには、多くの人が理解しやすくフォローしやすい安心安全便利快適にコミットする必要がある。でも、革新性の高いものは誰からも支持されないし、そういうものにしかコミットしたくない人も多い。

両極端の例を出したが、多くの人は最後のAさんのような間にあるのではないか。

このようなことを理解すると、世間的な尺度では成功してなさそうな人も尊い存在だと理解できるだろう。

なので、成功者にはそんな非革新的なことよおやるねぇ、ニートには、もっと現実的な価値創造しろやぁ、という態度で接すればいい。

逆に、成功者には現実的な価値創造をおつかれさまです!ニートには、くだらんプロジェクトにコミットしないで壮大な理想に向かってくれてありがとう!
このような態度で向き合えばよい。


現在(革新度 × 実現度) + 未来(革新度 × 実現度)


経営 
資本主義の商社

先進的すぎたら

承認を得たいか

どれも狙うかで、実はみんなイコールなんじゃね?
ニートもポジションをとっていないから期待値に開かれる

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