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全人類を幸せにしたいというビジョンの浅はかさ

全人類を幸せにしたいというビジョンを掲げる人がいるが、これは浅い。

幸せというのは、ただの1つの偶然的な脳内状態でしかない。

そして、幸せというのは、つらいことがありきで認識できる脳内状態なのである。幸福という概念があるのは、人生でダメなときや準備期間、我慢期間があるから。

だから、適度につらいことがあり、それを乗り越えて、仲間と共感するみたいな、うまい設計をしないと感じることができず、そんな複雑系の設計は不可能だし、
そもそも、つらいことを含む状態をあえて目指すのか?というツッコミもある。

そもそも、人は人と比べるのが本性であるから、全員が幸福というのはは原理的に無理なのだ。
そして、だからといって、何もかもが満たされる状態ではそもそも意識がなくなる。

だから、そんなことは掲げなくいい。おせっかいなことしないで、自分の幸福を目指せば良い。

最も尊いビジョンは1つしかない。意識の謎、クオリアの外側への探求をすることだ。

上述の幸福概念の難しさについては以下に書いたことがある。



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