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中国「私たちは最後の世代」と6つのニヒリズム

中国では何世代にもわたり、子どもを残し子孫繁栄するのが1つの理想であることは有名だ。
そんな中、ある若者から衝撃的な発言が飛び出した。
「僕たちは最後の世代だから」と。

6週間目に入った上海のロックダウン(都市封鎖)。自宅から政府の隔離施設に連行されることを拒んだ一家に対して警官が言い放った言葉は、子どもの未来にかかわる強烈な脅しとして、相手を屈服させる威力をもつはずだった。
「市の命令に従わなければ罰せられる。その罰は、3世代にわたってあなた方の一家に影響を及ぼす」。そう言って防護服姿でカメラを指さした警官の映像が、中国のSNSに投稿された。
この警官に対して若い男性(映像には映っていない)は「僕たちは最後の世代だから。どうも」と応じた。暗に子どもをもつ予定はないと告げている様子だった。
映像はそこで終わっていた。この一家が隔離施設に入所したのかどうかは分かっていない。だがこの映像は中国のインターネットで瞬く間に拡散し、子どもを作れという圧力にうんざりしていた若者の間で共感を呼んだ。

cnn

6種類のニヒリズム

先日、『中国化する日本』の著者である與那覇潤さんが、中国には、ニヒリズムが長らく蔓延しているといっていた。

中国に住んでいた自分としてはあまりしっくりこない。

そもそもニヒリズムで何を意味しているのか?

ニヒリズムは、神が死んだことにより、最高価値が揺らぎ、人生に目的なんかない、みたいな虚無思想だ。

ニヒリズムには以下の3つの質問のYES/NOにより、6種類あると思える。

A 理想的な状態があることに確信を持てるか?

まず、社会や自分の主観的な状態について、理想的な状態があることに確信を持てるか?ということ。
仮にベーシックインカムが達成すれば、社会はよくなり、私も幸せになれる、と思えるかどうか。
NOの場合は、そもそも理想の状態なんてない、という見方だ。

B その理想的な状態に到達できる実現性があるか?

次に、もし理想的な状態があるとすれば、その実現性に確信を持てるか?
例えば、ベーシックインカムが実現されれば社会や自分の人生はよくなると思っていても、それに実現性がないと思ってしまえば、それはないのと同じだ。

C 日々の目の前の出来事を楽しめるか?

最後に、もし理想的な状態の存在や確信を持てなければ、日々の目の前の人生を楽しめるか?つまり、終わりなき日常を生きれるか?

もし、全てにYESであれば、人生たのしい。
全てにNOであれば、人は絶望し、真のニヒリズムであり絶望者だろう。

中国語の場合、右から二番目の「適合者」といえるのかもしれない。
つまり、理想の状態などない、と考えるが、日々の楽しいことはある。だから政治体制とか理想像とか語ることを好まないが、現実世界、身の回りのリアリティある世界で喜怒哀楽を感じていこう、というような生き方。

そういうマインドを感じる。

日本の場合、この6種類が全て存在するような感じがある。

全然まとまりがなく恐縮です。後日リライトします。




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