離れていても家族~文明の利器の助けを借りて~2020GW


今年のGWは勿論郷里へは帰省しない。(マチュピチュにも行かない)

スーパーに行かなくてもいいくらい冷凍食品とかインスタント食品とかでなんとかなっている。物流の方々が頑張ってくれているおかげでたまの通販も問題なく手にできている。もう全然外出してない。

そんな中、さっき近くのコンビニから母へスマホを1台送った。

もう3月下旬から、“今年のGWは島へ帰れんな”と悟った私は、早々に父母や親せき各所に『今年はこんな状況じゃけん帰らんけん』と宣言し、父母・おばあちゃん・おじさんおばさん等大事な人にGW会えない寂しさと、帰らないことで未知のウィルスから大事な人を守るという使命感との気持ちの折り合いを少しずつつけてきた。

それでもその寂しさから、直接会えなくても、ビデオ通話でおばあちゃんと母の顔が見たい!(父の顔は別にいい)というわがままと、母が前々から『孫が出来たらようけ写真みたいけんスマホにしたい』と言っていたことから(孫は・・・・マジごめん)、もう、1台新規で買った。離れて暮らすからMNPとかもう面倒くさくて。

端末安いのあるもんなんですね。世の中すごい。

ネットで契約して買えるしね。

某公式HPから買おうと思ったけど、何せこういう買い方は初めてなもんだから、とりあえず聞く。分からなかったら聞く。全部聞く。

ちょうど問い合わせチャットなるものがあったから、もう最初から全部聞いた。こういう時私は、分からないとこは全部聞くし、そのために相手にはこちらのことを全部話すようにしてる。何せ要点も分からないから。

要点分かっているならそこをポイントに聞けばいいけど、分からないものがそのフィルター通すと碌なことない。

向こうにしちゃ知ったこっちゃないとか、全部言うなんて田舎者がバレて恥ずかしいわとか考えてちょっとかっこつけるほうが、あとから困ることが多い。

“私、ほんと何も知らんから一から教えてください~”というほうが、親切に教えてくれるし、そんなんでこっちを軽蔑する人なんて今までいなかった。だってみんな人間だもの。(ななを)

そんでその問い合わせチャットでも、相手人間なんだか機械なんだか分かんないけど聞いてみた。

【離れている母にスマホを1台新規で買ってあげたいんです。そしてビデオ通話したいんです】

全然返信こない。

そりゃそーだ。向こうはそう言われたところで【・・・はぁ】としか言いようがない。

【一番安い端末はなんですか?】でやっと返信がきた。

【この機種になります】とちゃんとリンクつけて返信してくれた。

結局質問形式で入力すればちゃんと返信してくれると把握した私はどんどん質問を繰り出す。

ひとつの質問が終わる度に、向こうから何度も【以上で質問宜しいでしょうか。宜しければチャット画面の閉じるを押して終了させてください】というメッセージを

【まだあります!】と全然終わらせなかった犯人は私です。

向こうが機械的に答えるよう任務を与えられた人間であったなら、舌打ちするレベルだったことだろう。

機械であっても【何この人間??】て新たな人間サンプルとして認識しただろう。

分からないこと・気になることをそのままにしておけない性格もあるけど、母に気軽な気持ちでスマホを触って馴染んでほしいという子心だと思って許してほしい(そもそも誰も怒ってないけど)。

今日最後の最後の設定を完了し、梱包して実家へ送った。明日には母の手許に届くだろう。

山はこれから。やっとガラケーに慣れた人間に、スマホという似て非なる文明の利器を扱ってもらうのだから。

LINEをインストールして母のアカウント作成し、少なくとも私たち子3人を友達にしようとしたとき、真ん中の弟に『あんたのLINEアカウントを母のに追加したいけん、IDかQRコードか教えてや』って電話したら

『わし友達おらんけん、LINEの友達追加の機能がようわからんのんよw』

『リアクション難しいこと言うのやめい!!www』

コロナが終息して、普通が戻ったとき、給付金10万円でまた兄弟旅行しよう!北海道に行こうねって電話を切りました。

母60、私35、弟34、弟32の春。



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