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コードベリー牧野です。

冒頭宣伝です。
弊社ではこのような取り組みをしています。ご興味ある企業様、エンジニア様はお気軽にお問い合わせください。

では本題です。

先日、Twitterでお若い子からSEになったほうがいいのか、そんな問いかけがあっておこがましくも僕もリプライさせてもらいました。

他に就職や転職を考えている人の参考になるかもしれず、代表からも「noteで記事にしたほうがいいじゃない?」的な助言ももらったのでまとめておきます。

なお、僕も現場経験が豊富かと言うとそうでもないので、あくまで参考にしてくださいね。
(SESでは一般的に、経験している現場が少なく長い在籍のほうが信頼されたりします。え?僕の自慢て?そう、自慢笑)

開発現場ってローカルルールや文化も本当に様々なので、聞ける機会があればいろいろな人に話を聞いてみてください。
では。相当な主観も入っていますがご勘弁を。

SEになったほうがいいのか

まずこちらの問いについてです。

SEというと定義が難しいですが、少なくともIT職であれば就職したほうがいいと思っています。
できれば、プログラマーなどエンジニアリングの経験はしておくと損ないかなと思います。
今後、ITリテラシが高いのが当たり前になると思うので、ITに触れる機会は必須かなと。
※海外ではITが古くICTである、という指摘も拝見しました。
これだけ巷に無料や安価な教育機会が溢れていれば、プログラミングできる若い子は今後ガンガン出てくると思われます。

どこに就職すべきか

これは非常に難しいです。
なぜなら、悲しいかな現在のIT業界ではやりたいことができるかについて運に左右されることが多いように思います。
まぁそもそも就職自体が運に左右されることも多いですよね。いくつか傾向はあるように思っているのでそれを書きます。
まず、会社の系列について触れておきます。

メーカー系、ユーザー系、独立系

独立系

僕自身が職属したことがあるのは独立系のみです。なので、まずその話を。
その企業は500名規模の中堅独立系SIerで受託開発がメインの会社でした。
振り返って感じたメリット・デメリットは以下です。

・メリット

新入社員研修が長期で実施される
同期が結構な人数いる
OJTはしっかりしてもらえる
仕事がなくてもお給料もらって勉強とかできる

・デメリット

炎上プロジェクトの火消しが多く実装する機会少なかった
気合で頑張るみたいなノリだった
やる気のなくなった古株の尻拭いが多かった

3年在籍していました。未経験の僕がプログラマーとしてある程度立ち上がれた会社なのでとても感謝しています。

同期はすごくよい出会いありました。10年以上の付き合いの奴も何人かいます。
技術力はあまり重視されないイメージでした。会社の一員になる感覚が強かったように思います。
当時の僕の感覚だと向上心や野心がある人はあまりいなかったように感じていて、ここにいては市場価値がだせないと考え退職しました。
火消しなので、とにかく作って、とかテストしてっていう仕事が多かったですし、土日出社して深夜残業して文句言ってでもまんざらでもない、みたいな人が多かった印象。
未経験の方が入るならありかなと思います。500名いると会社に体力があって、研修などとても余裕があると思います。ただ、スキルアップを考えるのであれば長居は要注意。

ちなみに、その後同期に話を聞くと働き方改革でかなりホワイトになっているようです。ただし、企業文化もそのままみたいです。
率直に言うと、転職してよかった。

事業会社

自社の事業のために開発するパターンです。僕は零細企業で2年ほど働きました。ここでは技術力向上ですごく感謝しています。

・メリット

とにかく実装や技術に集中できる
納期が緩い(デメリットにもなるけど)

・デメリット

給料が安い
謎のルールがある(定時は確か19時だったけど21時ぐらいまで残業しないとダメ。何度もその前に変えるとヒアリングされる、とか)
仕事の仕方は教えてもらえない

地方都市の会社だったこともあり、謎のルールがたくさんありました。トイレに何度も経つとサボりと疑われて回数をカウントされる、という噂が立ったり。

ちょっとイレギュラーだと思うので都内の会社に当てはまらないかもしれませんが、給料は高くないことが一般的かなと思います。
あと、事業優先なので技術部隊の序列が低いこともありますね。
技術に集中できて実装面の勉強がたくさんできたのはとてもよかったです。

メーカー系、ユーザー系

僕自身が所属したことないので、外から見た感じですが、多くは他社システムを受託開発しているように思います。つまり、人様のシステムを作っています。FUJITSUさんや日立さんも受託している話を聞きますし、今のお客さんはユーザー系と言われる企業ですが、ガッツリ受託開発です。
なので、○○系というのはあまり大きな差がないのかな、なんて思っちゃいます。
会社の規模によって、開発しているプロジェクトの規模はだいぶ違います。NTTデータさん、NRIさん、IBMさんなどはものすごい大きい案件をやっている話を聞きますね。
内情は分かりません〜

まとめると

研究職だと分かりませんが、開発現場にでるのであればどこもやってることはそんなに変わらない印象です。案件規模などだいぶ違いますけどね。あと金融と事業系だと全然違う、などお客さんの業界によっても違います。

ここからは提案になりますが、僕はあえて以下の切り口で探してはどうかなと思います。
いろいろありすぎて、こうだっていうのがすごく難しいです。

誰のシステムを作るか

人様のシステムを作るか、自社のシステムを作るか。つまりSIerか事業会社か、ですね。

システムを作るスタンスが全然違います。そのため、集まるエンジニアの気質も違います。

SIer
SIerはお客さんに頼まれたシステムを作ります。もちろん言われたとおりに作るわけではありません。ただ、基本的な姿勢は「受注したので作る」です。
特徴としては「分業」「管理」「納期」そんなイメージですかね。
かなりシステマチックに開発が進んでいきます。

自社プロダクト開発
自社の事業を遂行するためにシステムを作ります。いまをきらめくIT企業は多くがこれですね。
その会社のメインの事業(例えばメルカリ)に積極的な関わりが求められるのかなと思います。企業文化に合っているか、なども重要視されたりします。最近だとシステム開発の重要性は高まり、僕がいた事業会社のように開発部隊の序列が低いこともあまりないかなと思います。
僕自身が事業系システムに2年ほど関わった感想は、SIerに比べてかなり自由な印象です。「自由」「提案」「実力」そんなイメージですかね。

これは良し悪しではなく、合っているかどうかかなと思います。
ただ、言われた通りにシステム開発しました、では今後はとても厳しいと思います。
オフショア開発など、海外で優秀かつ安価なエンジニアがどんどん増えていますしね。
自分で発想して提案して作るエンジニアでないと生き残れないと思っています。

会社の規模

自分の仕事の境界線が曖昧かどうか、に関わってくるように思います。

大きい

分業が進んでいてある領域を担当する体制だと思います。場合によっては、とあるフェーズを経験できないということもあるかもしれません。
最近だと、比較的異動が認められたりするようです。

ここは僕の意見ですが、大きい会社だと仕事の進め方、開発の進め方はいい勉強になると思います。人材レベルが高く業務が精錬されていたりして、仕事の正解みたいなことは学べると思います。
スタートアップしかやったことのない若者は、仕事の仕方がめちゃくちゃだと嘆いている人も知っています。

小さい

開発以外のことも含めてなんでもやる、ということも珍しくないようです。
裁量があるのでやり方次第では大きい会社にいるより、より成長できる可能性があります。スピード感も違うと思いますし。
それから、役職ポストも大企業に比べて遥かに得やすいのかなと。

ただ、小さいと社長がワンマンだったりして開発がめちゃくちゃなところも結構聞きます。特にエンジニアでない社長だとかなり混乱しているようです。
それから、社会人経験がないまま飛び込むと仕事の仕方を覚えられない可能性も高いです。必要か賛否両論あると思いますが、僕としてはある程度仕事の進め方や開発の仕方を覚えたほうが、その後の成長に効率がいいかなと思っています。人生長いですから。

僕がいいと思うプラン

上記踏まえ、僕が市場価値を上げるのにいいと思うのは

大きな事業会社かそのシステム子会社→ベンチャーorスタートアップ→好みにより大企業に戻るか起業するかベンチャーやるか

かなと思います。
大きな会社だと前述の通り、仕事の正解みたいなことが覚えられます。
また、大きな事業会社ですと自社の開発部隊とSIerが共同で開発していることが多いので、どちらのエンジニアとも会うことができます。
なお大きな会社にいるときは、研修や社内制度を最大限に活かしてスキルアップに励むことをおすすめします。

それらを身に着けて、実力勝負の世界に飛び込むのがいいのではと思っています。

結局は何がしたいかが大事

やっぱりここが大事かなと思います。実装設計などの基本的な部分を身に着けたら、やりたい方向に舵を切ればいいのかなと。
開発が全く分からないマネジメントというのは、今後通用しなくなってくるように思っていますので、少しでも実装の知見は得ておいたほうがいいと思いました。


参考になれば嬉しいです。
読んで頂き、ありがとうございました。

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