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「好きな会社」から「信用できる会社」へ

最近はっとしました。これ、意外と少ないんじゃないか。これから書く内容は非常に主観的で定性的な内容です。ご勘弁を。一方で、結構多くの人に共感してもらえるんじゃないかと思っています。

とある若い子と話をしていて、会社でひどい扱いや裏切りを経験している人が結構多いように思いました。友人でもひどいブラックで酷使されたり搾取された人も多いです。

考えてみると、僕もそんなひとりです。

僕は会社を信用しない会社員だった

たった今考えている原体験に該当することかもしれません。いくつか、心に残っている出来事があります。

経営幹部 兼 スパイ

転職1社目。地方に本社を置く事業会社に東京オフィス勤務を条件に転職しました。技術研修という名で、10ヶ月ほどその地方都市に住んでいました。
当時その街の生活が合わず、専務に誘われたランチでそのことを話したところ、その数日後社長から呼ばれ「この街をバカにしているのか!」と叱責されました。こういう感情的な指摘は改善策がないんですよね、なんて非生産的な指摘だろう。
(今思うと僕が未熟な部分もたくさんあったと思います、その点は反省)
その後、専務は何事もない顔で接してきた記憶があります。スパイかよ。

新幹線通勤を認めてくれたり、技術的なことに向き合うことができたことはすごく感謝しています。また、東京以外に住む経験も今となってはとても貴重な体験として財産になっています。

分社の衝撃
転職2社目でのできごと。ここでは一緒に働きたい人たちに出会えました。
細かい不満はあったと思いますが、働きたい人と働くと会社って楽しいんだなって思いました。
研修や社内制度で貴重な経験をさせてもらったことも感謝しています。
しかしそんな時に会社が分社となり、しかも僕だけ働きたい人とは別の会社になりました。ほんとに、僕だけ。
分社後、社長から慰留頂いたことはうれしかったですが、会社を辞めフリーランスとなりました。

その後社長が現場を提案してくれてその現場でフリーランスとして参画し、大変優秀な人達に出会えたことや、先日も先輩経営者としてお食事してくれたこと、非常に感謝していることは書いておきたいと思います。

これらを体験して、サラリーマンとして会社に対する信用はゼロになりました。
やっぱり会社にとって従業員は駒なんだなぁ、と。

僕の今の気持ち

じゃあそんな僕が再び会社組織に所属してどう変わったか。今は入社をお願いする立場です。

ありがたいことに弊社には昨年、4名が入社してくれました。うち、プログラミング未経験が3名。

これはもう、喜び以外の何物でもありませんでした。駒なんて思うはずがない。

凄まじい責任を感じるし、入ってくれた人が少しでも幸せになるよう、僕含めた役員全員ができることはなんでもしようと考えてます。

そして今の立場となって、過去の僕のような想いは入社してくれた人には絶対にして欲しくないと強く思うわけです。

まず会社を「好き」になってもらう

総じて自分の会社が好きという人も結構いますよね。
一緒に働いている人が好き、社長に憧れている、社風が好き、給料がいい、そのような理由なのかなぁと想像します。当時の僕からするととてもうらやましい。

まず、そんな風に思ってもらうことが絶対に必要ですよね。入社前や直後は会社のことなんてほんの少ししか分からないですから。そこを出来るだけうまく伝えていくのは会社側の責務なんですけどね。でもやっぱ入ってみないと分からないことが多い。

給与面や福利厚生といった従業員への還元、それから透明な会社運営をするといった基本的なことが大事と考えてます。
会社の仕組みを整えていくことで、会社からの思いが半分くらい伝わるのかなと思います。

いま所属してくれてるメンバは会社が好きと言ってくれる人が多いです。調査はしてないですけど、信用してくれている人もたくさんいると思います。本人と話していれば感じますよね。これは弊社代表の努力が大きいのですが、会社運営の一員として大変嬉しく思います。

次に会社を「信用」してくれる人を増やす

僕自身が会社を信用できなかったので、会社を信用できる人をたくさん増やしたいなと個人的に思っています。

信用するというのは、心理的安全性を得ることができると思うので、エンジニアの成長にすごく貢献できるんですよね。思いっきり失敗できる。なんでも質問できる。率直に会話できる。

それからなにより、単純に信頼関係ができると人間って幸せですよね。会社と言っても本質は人と人なので、会社と従業員がそのような関係であるほど双方幸せだと思います。結果、仕事の意欲とかパフォーマンスって上がるんですよね。

組織の意欲を計測するギャラップ社が調査で使っている質問を見ると、根本は会社が従業員を信用して、従業員が会社を信用してくれる、そんな単純な構造なのかなと思ってしまいます。

ギャラップ社の調査


今後について

じゃあどうするか。
とにかく誠実でいる。これに尽きると今は思ってます。
メンバのキャリアを本気で考えてサポートする、全力で一緒に遊ぶ、しっかりと話を聞く、正直に伝える、そういった行動が生まれてくるんですよね。

代表や他の役員に相談しつつ、個人としても会社としても、より信頼関係が深まるようなアプローチをどんどんとっていきたいなと思っています。

会社としていろいろと取り組みを始めていることもあり、形になってきたら広報していきます!


最後になりましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

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