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読書感想文3■『無(最高の状態)』鈴木祐著

初回から仏教系の本を紹介してきましたが、超超超ベストタイミングで、尊敬しているパレオなアニキこと、鈴木祐さんが科学的に「もっと楽に生きることはできないのか?」を深めた1冊です。7月16日発売ですが、先行発売で早くゲットすることができました。

「無」に至るまでに

・苦しみは痛みに抵抗するから増してくるもの。
・自分が直面している現実を受け止めて、余計なことを考えず現実を生きていく。
・苦しみを感じやすい人は全てを自分ごととして捉えやすい。全てを自分ごととして捉えると心が擦り切れるので、土台を整えてから修行しながら無我を目指そう!

以下、読んでみての感想と思い出したエピソードなど

内的環境と外的環境の整備が重要とのことです。
まずは家庭や職場などの環境に問題がないか、体が健康か。メンタルの問題はそれらが整ってからのことのようです。外的環境に影響を受けやすいなと思いつつ、具体的な対応をしていなかったので、科学的知見からみても必要なことだったんだなと実感しました。
私もより良い外的環境を求めて、会社の作業スペース・自宅の整理を頑張りたいと思います。

山の行より里の行とよく言われますが、お寺や教会は外的環境としては満点の場所。
南直哉さんの過去のインタヴューでこんな話がありました。
修行が進むと「慢」が進むと言っておられ、悩みを持って南さんの場所に訪れる人たちに、そんなに辛いなら永平寺に来てしまえば良いのにとよく思ったそうです。
私はまだまだ精神修行は進んでませんが、こうすればいいのに、手放せばいいのに、自分を大事にしたらいいのに、、、などお節介なことを思うことが増えてきてしまい、謙虚な心を維持しなきゃと思っております(笑)
自分ごとから切り離し、気をつけなければいけません(笑)

悪法という章があって、人が陥りがちが考えがネーミングされていて、かなり耳(目?)が痛い内容でした。放棄、尊大、犠牲などなど・・・
定期的に過去の嫌な思い出もクリアリングしていく必要があるし、正しい方法とニュートラルな視点があれば自分でもできそうです。

自己は特定の機能の集合体であるという冒頭のお話も面白かったです。
自分探しが過去に流行りましたが、自分とは他者との関係性の中で形作られるものっていう感覚があったので納得しました。

最近、ファッション関係において自我を持たないことを試してきており、自分の責任問題の範疇から外して良いことに関しては他の人に委ねることをしていました。髪型をおすすめされてみたり、服やメガネもおすすめされたものから選んでみたり。楽だし、普段褒めてこない人が褒めてくれたり、面白い発見がありました。

無になることで、逆に個性が際立つという話もあります。
南さんが過去の対談の中で、欧米からみて日本人で最も個性的なのは禅のお坊さんだという話がありました。決められた服装や所作が、逆にありありと個性を映し出すのだそうです、佇まいとか掃除の仕方の作法から外れてない、雑巾の持ち方とか細かい部分の中で各人の違いが出てくるのかなと思います。

苦しみから楽になるために無を目指そう、というお話でしたが、あえて無になる、ことで人生の可能性がどんどん広がっていくような気がしています。

自分とはなんだろう?と考えている方、どんどん初対面の方に会ってカスタムしてもらうと新しい自分に出会えるのではないでしょうか。


2021年7月後半に向けて

星の流れからも7月後半はおこもり期間で自分を見つめるのが良い!とされているそうです。某ウイルスの感染状況、夏の暑さからも地球規模で推奨されている感じがしますね。

自分に合っている方向に進んでいくと、自然と必要な情報や出来事がやってくると言われます。今回の本は、そのことを実感できるようなタイミングを感じました。無我の境地、目指していきたいと思います!
それではまたー。


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