シェアリングエコノミーは共生型社会へと向かっていくのか

ライドシェアやE-mobilityが急激に広がり始める中で、Mobility as a Service(MaaS)という言葉もよくきくようになった。

Office Space as a serviceなどもそうだが情報革命、デジタライゼーションに伴い様々な産業のサービス化を表現する言葉だ。

https://r.nikkei.com/article/DGXKZO29299770S8A410C1H56A00

こうした潮流の背景にあるのは、技術的な進化だけではなく、使った分だけお金を払う「pay-per-use」や所有を前提としない「sharing mindset」 といった人々の価値観のシフトだ。

モビリティに限らず、例えば、大学生とかにエスのグラフィーリサーチしていると、

「音楽のダウンロードってコスパ悪いよね」みたいな話が出てきて、

そもそも消費に対する価値観としてi-tunes世代とspotify世代の歴然の差が見えたりするわけだが、

個人的にはこの「アセットに対してお金を払うという価値観を持ち合わせていない」ということが、

ポスト資本主義以降の社会においてどんな意味合いを持ち得るかというのが、シェアリングエコノミーの向き合う命題なのだと思っている。

社会学や歴史的な視点では、「所有」は「支配」という概念と結びつきやすいわけだが、

そこから解放された世界観・価値観が広がっていった先に、他者や自然との関わり方がどのように変わり、どのような感動や豊かな充足を人々は体験し得るのだろうか。

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