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オランダ教育実践「オランダ/ユトレヒト市の公園(プレイグランド)について」

オランダに移住して、ずーっと伝えたいなと思っていた、オランダ/ユトレヒト市の公園について書きます。

というのも、オランダへ移住した理由として、なぜオランダの子どもたちが世界一幸せなのかを知りたかったからです。そして、その理由を学校の中で見つけようと考えていましたが、実際、学校というのは、あくまでも社会の一つの仕組みであり、子どもの幸福度に大きな影響がある事は間違いありませんが、ただ、学校だけが理由にはならないなと言うのが実際生活をしてみて感じます。もちろん、学校自体も素敵な場所ですし、それを取り巻くシステムというものも、非常に参考になる部分がたくさんありますが、それでも子どもたちが幸せな理由の一つだなと考えています。公園に来るたびに、日本にもこんな場所があったら素敵だなーって思って、いつか日本で公園作りたいなーなんて妄想しています。日本にいた時は名古屋市に住んでおり少なくとも自分の知っている範囲では、オランダ/ユトレヒト市のような公園はなかったので、もし魅力的な公園を作りたいと考えている自治体関係者がいらしたら、お話ししたいです。インターネットで日本/公園/素敵と調べると、有名な建築士さんがデザインした、それはそれでとっても素敵な公園が出てくるのですが、小さな子どもを持つ親としては、それよりも、こんな公園あったらいいな!って素直に思えると思うので、興味を持って見て下さい。

では、なぜ私がオランダ/ユトレヒト市の公園が素晴らしいと感じるのかを、いくつかの理由と写真もいくつか載せながら紹介します。ちなみにオランダだと今から紹介する公園を、公園(het park)ではなくSpeeltuin(遊び場)と呼んでいます。公園(het park)は大人、家族が憩う場所。Speeltuin(遊び場)は12歳くらいまでの小さな子どもが遊ぶための場所と認識しています。ただ、伝えやすいので文章の中では公園と言う事にします。

理由1:安全性

小さな子どもが遊ぶ場所として、とにかくこれは大前提かと思います。まず基本的に入口は一つしかありません。そして子どもたちがその入口以外からは出入りできないように塀や柵があります。なので、親はそこさえ気をつけて見ていれば、子どもが勝手にどこかへいなくなる心配はありません。また地面が砂浜の砂が敷いてあったり、ウッドチップを敷き詰めてあったり、高い所から落ちても大丈夫なような作りになっている場所が多いです。
さらに、ユトレヒト市の公園には建物の中でも遊べるようになっており、そこをDOCKと言うソーシャルワークを専門とした組織のスタッフが在中する事で、地域や近所の困りごとを解決したり、近所の人たちを巻き込んでイベントをしてそこに住む人たちのネットワークを作るなどしています。妻もそこのスタッフにいじよ移住に関する手続きを手伝ってもらったり、私もそこにボランティアとして来ている方がタールパートナーになってくれ、毎週オランダ語の授業を提供してもらった経験もあります。もちろん、子どもたちにとっても近所の気さくなお兄さんお姉さん的な感じで、一緒にサッカーをしたりカードゲームをしたり安心して遊べる場になっています。つまり、ハード面ソフト面両面の安全性に配慮されており、実際非常に安心して子どもたちを遊ばせる事が出来ます。

地面が砂浜の砂
中でも遊べる建物
地面がウッドチップ

理由2:大人も楽しい

これはなぜかと言うと、カフェが大体併設されているので子どもを遊ばせながら、大人はコーヒーや紅茶を飲みながらリラックスが出来るからです。場所によってはアイスやクッキーやケーキなども売っています。しかもそこで取り扱っている商品がオーガニック商品、シュガーフリーなので安心して食べさせる事が出来ます。ですので家からあれこれ準備して大変な思いをする事なく、ふらっと立ち寄って遊ばせられるのは親としてはありがたいなと感じています。

オーガニックのアイス

理由3:魅力的な遊具と施設と動物との触れ合い

とにかく楽しい遊具がたくさんあるなと思います。個人的には水をポンプ方式で汲み上げて遊ぶ遊具と豊富な乗り物たちが好きです。室内でも遊べて、とにかく公園に連れていけば、無理に遊ばせなくても子どもたちが夢中になって遊んでくれるのは、実は親としてはありがたいなと思います。長男は日本にいる時に公園があまり好きではなく、かなり無理矢理、嫌々連れて行っていた記憶があります。ブランコ一回乗ったからもう帰っていいよね⁇と言われたのはショックでした。笑
またウサギ、牛、ヤギ、羊などの動物も無料で触れ合えます。

公園内にある有機野菜の庭
ウサギゾーン
最新の乗り物遊具
牛さん
永遠に遊べます
最強最高の遊具ポンプ


うさぎさん
絶妙な木たち

ちなみに、トップ画にした写真は前月の強風で公園内の木が倒れて、その木で遊ぶ姿を見てオランダっぽいなーと感じたので選びました。空が薄暗くて一見するとあまり魅力的な写真ではないように思えますが、きっと日本だと立ち入り禁止の札やテープが貼られてあってあんな風には遊べないんだろうなと思ったからです。自由と責任。自己責任の国だなと。
まだまだ写真もごく一部で、まだ書ききれていない事もあると思いますが、オランダ/ユトレヒト市の公園の素晴らしさが少しでも伝わったら良いなと思います。公園一つとっても、日本の感覚だと子どもは管理する存在であり、オランダでは、子どもがどのように学び育つのかという所を、社会、子どもたちを取り巻く大人が理解しているような気がします。
自分がこのような情報発信をしていき、その中で誰かしらひとりの人でも良いのでブス!と刺さって、その方から少しずつ良い変化や波が起こせたらなと考えています。良いものは良い!良いと思った事を素直な言葉で伝えていきたいです。
オランダでも何故か去年よりもはるかに街中で桜を見る機会が増え、日本が恋しくなります。オランダで住んでいますが、やはり心は日本人であり、日本をより良くしたいなと思います。では、またいつか!Doei!!

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