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そして旅で出会った建物も振り返って

前回の旅では、安井建築設計事務所の手掛けた建物へ


旅で出会う建物。建物を手掛けた設計事務所の仕事
を振り返る。建物は様々な観点で、検討されデザイン
されて建ち上がっている。そこに込められた思いや
工夫を感じながら、建物をたどる旅を続けている。


奈良への旅で出会った建物をきっかけに

特徴的な形を持つ建物を振り返り
その立体的な構成は

再開発エリアのシンボリックなデザインに


建物を手掛けた日本設計を動画にて

1967年に池田武邦によって創立された日本設計。
日本設計といえば、1968年に竣工した日本初の
高さ136mの超高層ビルの霞が関ビルディングを
手掛けている。その建物へもいつかまた。今回は今
までに訪れた日本設計の手掛けた建物を振り返る。


昨年10月に九州から大阪に戻り

建物のデザインをたどりながら旅を続けている
外観全体に開口部がランダムに配置され

街区の中心的なプロジェクトに


関西をめぐる旅は京田辺へも

2020年に増築された国立国会図書館 関西館
せっかくなので緑あふれる中庭も楽しんで

建物のデザインは、本や資料が増加する印象に



以前の旅にもさかのぼって。東北への家族旅行では

外観は波間に漂うクラゲがイメージされた曲面を持つ建物へ
屋上からの日本海の景色も楽しんで

クラゲの世界一の展示種類を誇る加茂水族館



そして2年半過ごした九州でも様々な建物に

1995年に竣工した建物の屋上緑化は
森のように成長し独特な景観を作り出している

いつかの出張の際には森の中を散策しにいこう



九州で始めた週末の旅は自転車を電車にのせて

福岡の博多を拠点として様々な場所へ。下関への旅で
通りがかった海響館。向こうには関門海峡にかかる関門橋

建物のデザインはクジラのシルエットをモチーフに



旅に限らず出張でも九州を楽しんで

JR大分駅直結のJR九州ホテルブラッサム大分
インテリアはJR九州の車両デザインを手掛ける水戸岡鋭治氏

日本設計は大分市の中心となる建物も手掛けている



福岡の海の玄関口の博多港には

波とカモメがモチーフとされたマリンメッセ福岡
圧倒的なスケールの建物に、細かなデザインが散りばめられて

イベントに参加して内部空間も体感できた



また歩いてめぐる北九州の旅では

ちょうど日の出の時刻に光に包まれる建物へ
芝生広場に面して建つ黒崎ひびしんホールは

北九州市の黒崎地区の再生とにぎわいを目的に



九州では福岡も楽しんで。水の風景が広がる柳川に

水上に浮かぶ柳川の舞台をコンセプトとして
各部は掘割側に開かれて、建物全体が舞台のようにも

市民文化会館は柳川ならではの水の風景とつながって



そして九州の旅を重ね、徐々に西へと足を伸ばし

念願だったハウステンボスにも訪れた
そこには水の風景と建物が入り交じる場所

そこは人と自然の共生がテーマの壮大なプロジェクト


日本設計の池田武邦は、ハウステンボスの創立者の
神近義邦と出会い、ハウステンボスの設計を担うこと
となり、大村湾への思い入れとともに壮大な計画を
実現させた。そして思い出の地である大村湾のほとり
に建つ終の棲家。氏が亡き後は建物はゲストハウスへ。

戦争を経験した建築家の壮大な物語


今回の旅で、日本設計の手掛けた建物を振り返り、
また新たに生み出された建物を知る。1968年の
霞が関ビルディングに始まり、様々な建物を経て、
日本設計は2014年に虎ノ門ヒルズ森タワーへと

虎ノ門ヒルズ森タワーはエリア再生のフラッグシップ

そのシルエットは動きのあるデザインで

虎ノ門ヒルズは進化を続けている

そして日本設計は新しい社長のもとで

前例のないものへの挑戦を続けられている

日本設計は2023年1月に虎ノ門ヒルズに本社を移転し

1968年に創立した日本設計は、また次の段階へと
進んでいる。新しい本社の考え方には、ムラのある
オフィス環境を作るというもの。その多様性のある
オフィス空間で新しいデザインが創造されていく。
日本設計から生み出される建物に注目していこう。

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