建物には建築家の思いも込められて
建物には建築家の思いも込められて
かつて見た大きな吹き抜けに建築家の思いも感じて
2年半の間、九州で単身赴任で過ごした。その間に九州
で様々な建物や空間にふれた。博多にあるこの大きな
吹き抜けもその一つ。設計を手掛けたのは、当時39歳
であった黒川紀章。この建物に九州で出会わなければ、
他の建物にも興味を示していなかったかもしれない。
九州で途方もない建物に出会い、建築家の作る空間を
体感した。そしてノートを綴り、その思い出にひたる。
黒川紀章が手掛けた空間への旅も続けよう
外部と内部のつながりを感じる建物へ
ここは隣に新薬師寺が建つ場所。建物は周囲の景観に
沿うように低く抑えられ、奈良の歴史をたどるような
瓦屋根は、ガラスにより宙に浮く斬新なデザインに。
エントランスから地下へと続く階段を下りる。その
構成に関西国会図書館や、竹中大工道具館を思い出す。
建物で出会う空間に共通点を見出して
いつかの旅を思い出し楽しんで
敷地全体を使った大胆なランドスケープデザインは、
水盤の仕掛けとともに、建物と一体となって豊かな
空間を作り出している。黒川紀章の手掛けた建物を
体全体で感じ、心躍るひとときを楽しむことができた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?