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建物では写真家の思いが受け継がれて

酒蔵で至福のひとときを過ごした後は

また奈良の街並みを歩いての旅へ。まだ続く旅のこと
を考えて、酒蔵では利き酒だけに留めておき、確かな
足取りでその先へと進む。次の写真家の思いが受け継
がれる建物は、以前から気になっていた場所でもある。


今西清兵衛商店を後にして、また奈良の街並みを東へと
街の中で時を刻む寺院を横目に
昔ながらの建物が残る街並みを楽しみつつ
並びには奈良市指定文化財の青田家住宅も。ここは
2016年にNARAMACHI HOSTEL & RESTAURANTとして
指定文化財を宿泊施設へと

今は内部がどのようになっているか気になる所

街角には入江泰吉記念写真賞 受賞作品展の案内も
目的地までの道中も旅の一部で
ここは奈良春日山酒造。今度は先を急ぐことに
いつかの雑誌でみかけて気になっていたお店は

その日は水曜日で閉まっていて

時代の名残を感じさせる風景を過ぎ
ようやく入江泰吉記念 奈良市写真美術館へ
アプローチの幅広い階段の先に
空へとつながる瓦葺きの屋根。外観は力強いデザインも
内部からは外部へとつながる繊細なガラスの納まりに
その日は3月13日。なんとか会期中に訪れることができた
展示室は階段を降りて下の階に
正面の壁には、杉本健吉の陶器による華精という作品
杉本健吉は入江泰吉の親友でもあり、入江が好んだ野の花を
イメージして制作されたもの。中央には仏の姿を持つ花は
さまざまな形で壁面を飾りたてる
光が差し込む坪庭の先の展示室へ
そこには入江泰吉のありし日の姿。とても印象に残る写真
奈良町から東へと歩いた先にある美術館へ

こちらの動画で入江泰吉について学び

かつての展覧会の動画で、残された作品にもふれて

様々な角度で開かれた展示会から

その写真家のたどった道を垣間見る

その写真美術館では新たな取り組みがなされていて

奈良女子大学との連携事業も

メタバースNFT美術館も動画にて


建物の名は、入江泰吉記念奈良市写真美術館。関西で
唯一の写真専門の美術館でもある。ここでは、入江泰吉
の作品8万点の保存、研究が行われ、その写真家の思い
が受け継がれている。そして2022年に館長に就任した
大西洋氏。入江泰吉の作品のデジタル化やメタバース
NFT美術館として、MANA Nara City Museum of
Photographyを開設し、最初の展覧会入江泰吉写真展
「古都奈良―春夏秋冬」を開催されている。写真家の
作品は新たな形で未来へと開かれ、受け継がれていく。

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