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その空間には風が吹き抜けて

エースホテル京都を楽しんだ後、あらためて新風館へ。
新風館とは、1926年に竣工した旧京都中央電話局が
建築家リチャード・ロジャースにより外観はそのまま
に改装され、京都に新しい風をという意が込められて
2001年にオープンした商業施設。時は経ち、2020年、
伝統と革新の融合を目指して新たに生まれ変わった。

隈研吾氏により受け継がれた新風館の歴史

エースホテル京都を後にして、建物のまわりの小道を通り
今度は姉小路通に面した入口から
もう一度新風館の中へと進む
その古くて新しい空間へ
美しいアーチの空間の先に満ちる光
隈研吾氏は現代と過去につながる濃密な庭を目指したという
地下には映画館のUPLINK京都。地下鉄にも通じている
この階段は次に映画を楽しむ時に

コンパクトな4つのスクリーンで構成されている

下へ上へと建物に動きを与える階段
商業施設は1Fのみなので、この階段は眺めるだけにして
新風館の中に広がる中庭の空間へ
建物によって切り取られた空。緑に包まれる中庭を
角度のついたルーバーで軽やかに覆われる建物を
豊かな自然を感じながら中庭を歩く
緑あふれる中庭にはホトトギスの花。その向こうには
エーテルという名の名和晃平氏の作品が設置されている
雫が地面に落ちて広がる様子をモチーフとした彫刻作品

関西にある名和晃平氏の作品もめぐっていこう

中庭から通り庭へ。通路に面した(THISIS)SHIZEN

ここは植物、器、食、ARTを展開するお店

空間デザインは名和晃平氏が主催するSandwich
中央にはシードという名の作品が設置されている

新風館のコンセプトに共鳴するお店だ

通り庭をくぐり烏丸通側へと抜ける
古きものが大切に活かされた新風館
時を経た空間に新しい風が吹き込んでいる
もう一度、緑があふれる中庭へ
緑と風に面する店舗には
デザインされた空間が広がっている

BEAMSJAPAN京都にはカッズミイダ氏による天井画

東洞院通りへとつながる通路に面した店舗
京都と3つの通りをつなぐ空間構成を楽しみながら
通路沿いの店舗にも目を止める
本と野菜や、チョコレートのお店
通路に開かれた店舗空間。眺めて歩くだけでも楽しい
今回は建物と空間を楽しむことにとどめつつも
新風館に広がる空間や、緑、庭を思う存分楽しんだ
カフェのオープンテラスのある東洞院通りの入口を出て
姉小路通りへとぐるりとまわり
エースホテル京都が新たに加わった新風館を後にする

映画館も含めて、また京都をめぐる際に立ち寄ろう

2001年にオープンした新風館の動画がなつかしい

新しくなった新風館の中庭はイベントの場にもなって

時を重ねた風合い。新しい素材。緑のあふれる中庭。
路地のような空間で、つなぎ合わされる様々な要素。
路地は光を遮り、中庭には光が満ちる。路地を吹き
抜けた風は、中庭で緑をそよがせる。外部と内部が
入組み、つながり、響き合う空間が広がっていた。

建物の間を歩く。風景をめぐる。その先の角を曲がれば
様々なものが見える。ちょっとした発見、大きな発見。
今まで見たものとのつながり。そこで得るひらめき。
ただ歩いて視点を変える。風景を眺め、空を見上げ、
目に入ってくるものを追うことが、ただただ楽しい。
それは、このような複雑な空間があればより顕著に。

京都をめぐる旅は続く。今度、映画やカフェや店舗を
楽しむのは先になるかもしれないが、また新風館へ。

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