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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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#アート

アートあふれる空間と白い建物と

週末の旅を楽しんでいる。そしてまた日常へと戻り、 日々に目にする建物も楽しんで。ブリーゼブリーゼは 大阪の西梅田に建つ複合施設。白で構成された外観と 内部空間や所々に設けられたアート、展望フロアから の眺めなど、いろいろと見所のある心地のよい場所。 光は様々なものに色を与えて ハービスOSAKAの開閉する屋根もいつか見てみたい アートあふれる白い空間と建物を楽しんだ。白で構成 された建物から、過去に訪れた白い建物も思い返して。 旅するように日常を歩き、日々で出会う空間

その空間には風が吹き抜けて

エースホテル京都を楽しんだ後、あらためて新風館へ。 新風館とは、1926年に竣工した旧京都中央電話局が 建築家リチャード・ロジャースにより外観はそのまま に改装され、京都に新しい風をという意が込められて 2001年にオープンした商業施設。時は経ち、2020年、 伝統と革新の融合を目指して新たに生まれ変わった。 隈研吾氏により受け継がれた新風館の歴史 コンパクトな4つのスクリーンで構成されている 関西にある名和晃平氏の作品もめぐっていこう ここは植物、器、食、ARTを展

アートと建築が町を変えていく

越後妻有で開催される大地の芸術祭。2018年の旅を 思い出して書いている。その3年前に訪れた旅の記憶。 豊かな自然の中、アートを楽しむ。旅がおわってからも 越後妻有はいい所やったねと、家族で話しあっていた。 十日町に新しい施設ができていく。手塚建築研究所に より設計された十日町産業文化発信館いこて。自由な アートで満たされた町に、美しい建築が増えていく。 芸術祭と共に町は姿を変え、楽しさを増し洗練される。 建物に向き合う建築家の姿に憧れる。 型にはまらず、場所とプログラ

反復によってつくられるかたち

九州芸文館は楽しい所だ。周囲の建物やアート、それと どこまでも広がる空と、のどかな山並みの風景がある。 建物の配置はアートのようにも見える。広い敷地には もうひとつの付属建物のアネックス2が建っている。 こちらは九州芸文館と同じ隈研吾建築都市設計事務所 による設計。この建物は三角形の板を組み合わせて、 拡張、縮小が自由にできるワークショップスペースと なっている。小さな部材の反復で全体が作られている。 建物の美しさは反復される素材や形にかかっている。 部分から全体へ、反復