マガジンのカバー画像

建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

213
建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
運営しているクリエイター

#わたしの旅行記

天守閣から見えた船のような建物

島原文化会館を後にして先へと進む。島原は水の湧き 出る町。島原の湧水の風景を求め、次は南へと向かう。 歩きの旅では、気になるものを写真に撮りつつ寄り道 も多めになる。天守閣から見えた建物にも立ち寄ろう。 建物は2021年のグッドデザイン賞に。設計は株式会社 佐藤総合計画と、島原にある株式会社INTERMEDIA。 INTERMEDIAによる建物を、いくつか訪れてきた。 島原市役所、魅力ある島原の風景を紹介している。 今まで訪れた市庁舎の中でも、特徴のあるデザインだ。

島原文化会館にも立ち寄ろう

島原市街を歩いてめぐる旅。島原城から島原武家屋敷 と回り、再び、お城の堀まで戻ってきた。石垣の上に 建っているのは島原市森岳公民館。島原城のデザイン を意識した建物で、その隣に建つのが島原文化会館だ。 島原文化会館を設計したのは、途中で通りがかった 島原図書館も手掛けた武基雄。四角の形が強調された モダンなデザインの島原文化会館と、島原城との景観 を意識した勾配屋根の島原図書館。島原城を挟むよう に建つ二つの対照的なデザインの公共建築が、一人の 建築家により手掛けられている

その金物店が向かう新しい形

昔ながらの建物の間を通り、1877年創業の猪原金物店 にたどりついた。その大きな町屋造りの建物は2003年 に登録有形文化財に指定されている。内部には改装に より茶房&ギャラリーが併設され、店の側には井戸の 湧水を利用した小さな川も流れる風情のある場所だ。 訪れた時も店主にとても親切に案内頂いた 建物外部には、細かな意匠がほどこされていて見応え がある。内部は、さまざまな商品で埋めつくされ、気に なるものであふれている。また、2階で当時の空間では 展覧会やワークショップな

お昼ご飯は島原城の近くで頂こう

猪原金物店を後にして、次は島原城をめざして歩く。 今回は歩いて島原をまわる旅。島原城は1624年に、 松倉重政によって築城された城。1874年に廃城処分 となって取り壊された後、1964年に天守閣が復興 されて日本100名城にも認定されている。島原城を 訪れる前に、まずは腹ごしらえにお昼ご飯を頂こう。 DOCOMOMO 100選に選定も、2017年に解体に。 佐賀県でDOCOMOMOに選定された建物を訪れた。 レシピの動画がわかりやすい。いつか試してみよう 具雑煮とは

北九州の旅をしめくくろう

北九州の楽しい旅もひとまず終わりへ。最後に訪れた のは北九州市立戸畑図書館。築約80年の旧戸畑市庁舎 が2014年に改修されて図書館になっている。1933年 に建設された建物が、今も大切に使い続けられている。 時代を超えて残るデザインがある。価値のあるものは、 人の心をとらえ、時をつなげていく。それを建てた人、 それを引き継ぐ人、そしてそれを大切にする人たち。 幸せな関係がそこにある。戸畑で出会った美しい場所。 青木茂建築工房はリファイニング建築の第一人者 外観の美しさ