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その金物店が向かう新しい形

昔ながらの建物の間を通り、1877年創業の猪原金物店
にたどりついた。その大きな町屋造りの建物は2003年
に登録有形文化財に指定されている。内部には改装に
より茶房&ギャラリーが併設され、店の側には井戸の
湧水を利用した小さな川も流れる風情のある場所だ。

通りに面したショーウィンドウに並べられた金物道具
問口いつぱいにさまざまな道具が並べられ
壁には立体的な籠手絵か描かれている
創業明治10年の猪原金物店
建具のデザインも上部の窓の割付にもひかれる
茶房とギャラリーも併設された金物店
町屋建築は奥へとつながっていく
茶房のメニューも気になるところ
建物の横には水の風景。島原は水に包まれた町
建物の側にはビオトープの空間も
古道具がいたるところに並べられて
奥の井戸からあふれる湧き水が水辺の風景をつくる
手押しポンプもなつかしい
地下110mからあふれるという水は
井戸から川に注ぎこみ
小さな川をつくり出している
川の末端には、龍の石像へのお供えも
ぐるりとまわり正面のドアから
建物の中へ。ヘリンボ-ン敷のレンガの床は内部へと続く
金物から雑貨までいろんなものが並べられた店内の様子
撮影も了承頂き、写真もとりつつ
気になる部分に目を止める。ここにもレトロなタイプライター
金物店なので、さまざまな金物道具が並べられている
2階はリノベーションされて展覧会のスペースにも
想像以上の空間が2階にも広がっていた
床の間や棚の上には、展覧会の作品など
2階の倉庫の中にはさらに大きな空間も
階段の正面の能面は、下りの階段の注意喚起
1階のお店は奥へと続く

訪れた時も店主にとても親切に案内頂いた


建物外部には、細かな意匠がほどこされていて見応え
がある。内部は、さまざまな商品で埋めつくされ、気に
なるものであふれている。また、2階で当時の空間では
展覧会やワークショップなどが催されていて、1階に
併設のギャラリ一やカフェには、古い建物を生かした
心地よい空間がある。1877年に創業した猪原金物店は
金物道具にこだわりつつも、一つの枠にはとらわれず、
そこで何かを生み出し、新しい形へと向かっている。

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