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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2023年6月の記事一覧

街中に現れた巨大な多面体を楽しもう

いつものように電車に自転車をのせて、日帰りで巡る 九州の旅。今回はSAGA ARENAのオープンに合わせて 佐賀にやってきた。街中に現れた巨大な多面体の建物。 一つ一つの大きな三角がシンプルな多面体を構成する 斬新かつ大胆なデザイン。いろんな角度から楽しもう。 すでに2021年にオープンしていたSAGA AQUA 今年オープンのSAGA ARENAも含めた壮大な事業だ SAGA ARENA。本来の目的は内部で行われるスポーツ やライブの観戦であるが、建物だけでもおもしろ

山あいにひっそりと佇む御料理屋

久原本家が運営する御料理茅乃舎は神社の先の山あい にひっそりと佇む。緑豊かな山々を背景に敷地内には 多くの樹木が配置されて、緑に抱かれている印象だ。 食事を頂く時にはしっかりと時間をとって訪れたい。 今回はひとまず、雰囲気だけでも味わいにやってきた。 サイトには美しい日めくりカレンダー 茅乃舎の大切にするものを感じ、茅乃舎を好きになる 東京の日本橋のお店は隈研吾氏による設計だ 調べると茅乃舎の中に茶舎という喫茶スペースもある ようで、ここなら気軽に利用できたはず。調べ

久山町にある図書館とホールの複合施設

久原本家総本店を後にして、さらに北を目指す。次の 目的地は久山町の山間に位置しており、もうしばらく 自転車に乗って進む。寄り道が多い旅で出発時に思い 描いていたルートとは異なることも織り込み済みだ。 というわけで、鯉のぼりや建物を楽しみながら進む。 道沿いに複雑なシルエットで建つレスポアール久山。 予定していなかったけど十分に楽しんだ。いろいろと もりだくさんの施設で、とりわけ図書館の内部には、 わくわくするような楽しげな空間が広がっていた。 建物を設計された菊池氏は、毛

佐世保の旅を締めくくろう

最後の目的地は佐世保港。到着した佐世保新みなと ターミナルは2003年、北川原温氏の設計による建物。 新しくフェリーターミナルが建てられたのは知って いたが、20年になるとは月日の流れは早いものだ。 氏の設計した建物といえば、キース•ヘリング美術館 とホテルキーフォレスト北杜。いつかの旅で訪れたい。 楽しかった佐世保の旅。佐世保駅から始まり九十九島 の風景の中をぐるりとめぐって、また佐世保駅まで 戻ってきた。高台に佇む教会、海軍工廠に残る面影、 島々が作り出す豊かな景観、

旅に寄り道はつきものだ

九十九島を後にして、そろそろ佐世保港へと向かう。 まだ多少の寄り道なら大丈夫。いつものように風景を 楽しみながらの久しぶりの自転車旅。本当は、山の上 にあるホテルと展望台もと思っていたが、またいつか。 色とりどりで楽しげな建物といえば エマニュエル•ムホーによる巣鴨信用金庫の建物 カラフルな四角や線や板状のいろんなデザイン ランダムで色とりどりの開口部のデザインも 福岡には保育園の建物がある。また見に行こう レンガの建物も見過ごせない 佐世保駅から始まった佐世保

九十九島パールシーリゾートにも立ち寄ろう

自転車にて展望所をめぐりながら、九十九島の風景を 楽しむ旅。その道中には九十九島パールシーリゾート という水族館、遊覧船、マリンレジャーが楽しめる施設 がある。建物や雰囲気だけでも味わいに立ち寄ろう。 ドローンで撮影される圧倒的な九十九島の風景 九十九島水族館きららといえば、イルカ同士のボール のジャンピングキャッチ。以前、テレビの水族館の紹介 で見たことを思い出した。また遊覧船パールクイーン は人気で多くの人で賑わっていた。水族館や遊覧船に 後ろ髪をひかれつつも、あと少

旧佐世保水交社とセイルタワー

旧佐世保水交社とは海軍士官の懇親、外国士官の接待、 艦隊乗組士官の宿泊の場として1895年に建てられた 鉄筋コンクリート造2階建ての建物。八角形の屋根の 部分は3階建てとなっている。そしてセイルタワー とは海上自衛隊佐世保資料の別名。ここは日本海軍 の遺産を継承する施設として、佐世保水交社の建物を 一部修復し、その背後に増築され1997年に開館した。 建物にある多角形を見るのは楽しみのひとつ 海上自衛隊佐世保資料は、今は無料で見学することが できる。まずは7階の展望所と映