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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2023年5月の記事一覧

そしていつものように街を巡ろう

白井晟一による銀行を後にして、さらに北へと進む。 いつものように街を巡りながらの自転車旅。建物は とくに教会や銀行に限らず、事務所や病院やお寺にも ひかれる部分を見つければ、自転車を降りて見て回る。 2021年リニューアルオープンの宿。また泊まりの旅も 惜しくも2019年に71歳で逝去された古市徹雄氏。 ナガサキピースミュージアムも氏の設計である。 佐世保の街を自転車で走る。まずは駅から北へ向かう。 新しいものや古いもの、気になるものに足を止めつつ、 自由きままに旅を続

佐世保にある白井晟一の建築

今回は佐世保にやってきた。いつものように街の風景 を楽しみ、気になる建物があれば立ち止まり、写真に 収める。旅の序盤に時間を使いすぎて、後半で駆け足 になるのは気にせずに、今そこにあるものを楽しもう。 商店街の中に突如あらわれる異質な建物。さまざま に組み合わされた大きな素材が存在感を高めている。 建物は1期、2期と増築を重ねて、今の形となっている。 時期によって異なる曲線や縦や横の直線のデザイン。 それらの構成は空間に動きを与えつつも、大きな石の 質感が、その場所に落ち

ホテルの次は再生ミュージアムを

昨日はアートな名建築ホテルを取り上げた。ホテルの 次は再生ミュージアムについての記事をみてみよう。 日経新聞の美の十選は美術の専門家がテーマに沿った 10作品を取り上げ、鑑賞のポイントや時代背景を解説 するもの。以前、その中から図書館や空も取り上げた。 ホテルや美術館と同じく図書館にもひかれている そして日々、時間や場所により表情を変える空にも 今回の十選を選定する専門家は、建築家の青木淳氏。 代表作は多数あるが、中でも青森県立美術館は有名だ。 また東北の旅で訪れた潟

天守閣から見えた船のような建物

島原文化会館を後にして先へと進む。島原は水の湧き 出る町。島原の湧水の風景を求め、次は南へと向かう。 歩きの旅では、気になるものを写真に撮りつつ寄り道 も多めになる。天守閣から見えた建物にも立ち寄ろう。 建物は2021年のグッドデザイン賞に。設計は株式会社 佐藤総合計画と、島原にある株式会社INTERMEDIA。 INTERMEDIAによる建物を、いくつか訪れてきた。 島原市役所、魅力ある島原の風景を紹介している。 今まで訪れた市庁舎の中でも、特徴のあるデザインだ。

島原文化会館にも立ち寄ろう

島原市街を歩いてめぐる旅。島原城から島原武家屋敷 と回り、再び、お城の堀まで戻ってきた。石垣の上に 建っているのは島原市森岳公民館。島原城のデザイン を意識した建物で、その隣に建つのが島原文化会館だ。 島原文化会館を設計したのは、途中で通りがかった 島原図書館も手掛けた武基雄。四角の形が強調された モダンなデザインの島原文化会館と、島原城との景観 を意識した勾配屋根の島原図書館。島原城を挟むよう に建つ二つの対照的なデザインの公共建築が、一人の 建築家により手掛けられている

その金物店が向かう新しい形

昔ながらの建物の間を通り、1877年創業の猪原金物店 にたどりついた。その大きな町屋造りの建物は2003年 に登録有形文化財に指定されている。内部には改装に より茶房&ギャラリーが併設され、店の側には井戸の 湧水を利用した小さな川も流れる風情のある場所だ。 訪れた時も店主にとても親切に案内頂いた 建物外部には、細かな意匠がほどこされていて見応え がある。内部は、さまざまな商品で埋めつくされ、気に なるものであふれている。また、2階で当時の空間では 展覧会やワークショップな

お昼ご飯は島原城の近くで頂こう

猪原金物店を後にして、次は島原城をめざして歩く。 今回は歩いて島原をまわる旅。島原城は1624年に、 松倉重政によって築城された城。1874年に廃城処分 となって取り壊された後、1964年に天守閣が復興 されて日本100名城にも認定されている。島原城を 訪れる前に、まずは腹ごしらえにお昼ご飯を頂こう。 DOCOMOMO 100選に選定も、2017年に解体に。 佐賀県でDOCOMOMOに選定された建物を訪れた。 レシピの動画がわかりやすい。いつか試してみよう 具雑煮とは