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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2022年8月の記事一覧

一支国の王都の風景に思いを馳せて

原の辻ガイダンスでは、焼酎の壱岐七蔵の展示を見る のに時間をかけすぎた。以前、壱岐に12の蔵があった そうだが、その内の6つが1つに合併して7つになった などの話を聞くうちに時間が過ぎていく。魏志倭人伝 には、壱岐は「一支(いき)国」の名で登場しており、 原の辻は、その王都と考えられているということだけ は頭に入れて、ひとまず体感してみようと外にでる。 わかりやすい動画で弥生時代の風景がよみがえる。 最後に面白い動画を紹介。壱岐のことがよくわかる。 弥生時代の風景と、それ

青のグラデーション。NTTデータ堂島ビルもおもしろい

ハービスOSAKAを満喫し、中之島を目指して歩く。 西梅田公園を通り過ぎ、出入橋の交差点を南に下れば 中之島までもう後少しの所で、NTTデータ堂島ビルが 見えてくる。1974年に完成した25階建てのビルで高さ 120mもある。独特な質感と透明感のプロフィリット ガラスが全面に利用された稀有な超高層ビルである。 15年ほど前、大阪市の福島区に住んでいた。勤務地は 梅田で、会社に歩いて通勤していた。久しぶりに昔の 写真を見返すとNTTデータ堂島ビルの写真もあった。 陶板タイルに

ハービスOSAKAの外観を楽しもう

今回のお盆の帰省に合わせ梅田にやってきた。目的は 前回と同様、大阪中之島美術館の訪問だ。また梅田から 中之島へ歩く。今度はハービスOSAKAのプロムナード を通りオブジェを楽しみつつ、建物の外観を楽しもう。 ハービスOSAKAの外観がすごい。遠くから見ることは あっても近くで見ることはなかったので、せっかくの 中之島までぶらり散歩。建物を見上げて歩いてみよう。 凹凸のある白いタイルと平滑なタイルで構成された 外観。貼り分けでラインを見せたり、壁面の表情を 変えたり、窓回り

星の文化館から見える景色

茶の文化館では星野茶を楽しんだ。星野村といえば、 器とお茶とやはり星である。星の文化館には九州最大 の100cm天体望遠鏡が設置され、土日祝日、平日でも 昼間から望遠鏡が公開されている全国的に稀な天文台 とのこと。併設の宿泊施設では夜の天体観測会もある。 星の文化館を満喫できた。でも、やはり夜の星空を眺め てみたい。ここには宿泊施設もついている。お酒は自分 で準備しよう。テラスから眼前に広がる里山の風景と、 頭上に広がる満天の星。いつの日かまた訪れてみたい。

星のふるさと公園にある茶の文化館

星野村に到着し、まずは古陶星野焼展示館を訪れた。 その建物の自然の取り込み方に驚きつつも、陶器の 展示を鑑賞した。筑後地方のお茶の栽培に合わせて 始まった星野焼の三百年の歴史は明治時代の中期に 一旦途絶えたが、昭和43年、山本源太氏により再興 されている。源太窯で焼き上げられる作品は、器に 茶を汲めば金色に、酒を注げば銀に輝く、夕日焼色 という陶器。自然の豊かな窯元の風景も見てみたい。 さて、星野焼展示館を後にして、星のふるさと公園へ。 距離にして1.5kmだが、高低差は約

吉野ヶ里歴史公園を楽しもう

佐賀県にある吉野ヶ里遺跡までやってきた。園内を 歩き、驚きの風景を目の当たりにした。少し時代を飛び こえた気になる。ここには緩やかな時間が流れている。 やはり動画はわかりやすい。もう一度、風景を楽しもう 吉野ヶ里歴史公園内を歩くの、所々に建物が整備して ある。遺跡の風景を遮らないように、ガラスを使って 風景になじむように、それは森に包まれるように、低く 抑えてスカイラインを損なわぬよう、配慮されている。 吉野ヶ里歴史公園を楽しんだ。他にも楽器をつくって 演奏したり、舞の

弥生人の声が聞こえる

その日に降り立ったのは吉野ヶ里公園駅。吉野ヶ里と いえば遺跡だ。歴史が息づく九州の地。紀元前5世紀 から紀元前3世紀の弥生時代に、日本で稲作が文化が 始まり定住文化が根付いた。毎晩の細やかな楽しみ の日本酒を頂けるのは弥生人のおかげかもしれない。 田園風景の中、程なく見えてきたの吉野ヶ里歴史公園 センター。設計は菊竹清訓建築設計事務所で、菊竹氏 は多くの公共建築を設計しており、これは晩年の作品。 約700年続いた弥生時代。吉野ヶ里遺跡で弥生時代の 全ての時期の遺構が発見さ