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一支国の王都の風景に思いを馳せて

原の辻ガイダンスでは、焼酎の壱岐七蔵の展示を見る
のに時間をかけすぎた。以前、壱岐に12の蔵があった
そうだが、その内の6つが1つに合併して7つになった
などの話を聞くうちに時間が過ぎていく。魏志倭人伝
には、壱岐は「一支(いき)国」の名で登場しており、
原の辻は、その王都と考えられているということだけ
は頭に入れて、ひとまず体感してみようと外にでる。

ここは魏志倭人伝に記された一支国の王都に特定された遺跡
おだやかな風景のなか遺跡へ向かう
入り口には看板があり全体像が把握できる
現在地からの眺め。吉野ケ里遺跡の弥生時代の風景を思い出す
原の辻遺跡は丘陵の周囲を溝で取り囲んだ環濠集落
交易の品や食材の倉は高床の建物となっている
周囲を見渡し監視することのできる物見櫓
弥生時代の風景が広がる。青く広がる空が気持ちよい
中央の小高い山の上に見えるのが次に向かう一支国博物館

わかりやすい動画で弥生時代の風景がよみがえる。

一支国博物館までは徒歩15分。意外に歩ける距離である


車で3分の道を自転車で上って一支国博物館に到着
想像以上の建物がそびえている。なかなかのインパクトである
うねる屋根のラインに、特徴のある壁。そして展望台
いろいろと気になる点はさておき、周囲をぐるりとまわる
エントランスはかなりコンパクト。上部の窓も特徴的
うねる屋根面にたいして整然と並べられた窓のファサード
外壁の横ラインもコンクリートの打ち放しで立体的に
シャッターの奥ではスタッフの方が遺跡発掘の作業中
裏側にまわってもうねる屋根ラインは続いてく
この大きな開口部からは原の辻の遺跡が見渡せる
ぐるり回り中へ進む。建物の半分は長崎県埋蔵財文化センター
そう、この建物の設計者は黒川紀章氏。納得の形状である
かつての稜線を復元するように屋根はなだらかな曲線を描く
エントランスホールは光が取り込まれ明るい雰囲気
トップライトは黒川紀章氏のデザインモチーフのひとつ
さあ階段を上って一支国の歴史を見に行こう
原の辻遺跡は唯一、国と都の位置が特定できている貴重な場所
建物内には埋蔵文化財センターとしての機能もある
エントランス上部の開口部。ここにはいろんなデザインがある
鳥瞰写真が飾られていた。山並みに合わせた建物の屋根ライン
模型の展示もある。屋根は平面的にもうねるようなラインに
屋上には休憩スペースとテラスがある
芝生が敷き詰められた気持ちのよい空間。展望台にも上る
残念ながら階段は避難用である。エレベーターで上がる
展望台からは壱岐の風景が見渡せる
建物の屋根というより地盤のよう。遠くに壱岐の風景が広がる
中央付近が原の辻遺跡。ここには実物の遺跡がある
山の風景と建物の屋根ラインが一体化している感じ
そろそろ次へ向かおう。あらためて展望台を見上げてみる
一支国博物館はただものではなかった。さあ次をめざそう


最後に面白い動画を紹介。壱岐のことがよくわかる。
弥生時代の風景と、それを今に伝える博物館。なんて
楽しい場所だろう。壱岐の風景を味わいつつ、興味深い
建物も満喫することができた。壱岐にはロマンがある。

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