「鴨川」を駆ける
「鴨川マラソン」
この魅力的なワードを見つけたとき、思わずエントリーをしていました。
走ることは好きです。
陸上競技に熱中した学生時代。社会人になってからも、趣味として走ることを続けています。
京都も好きです。
森見登美彦さんの小説を高校時代に初めて読んだときから、京都は僕にとって特別な場所になりました。
森見さんの描く京都は、可愛さと怪しさと面白おかしくさがごちゃまぜになっていて、とても魅力に溢れています。
その雰囲気を直に感じたくて、京都には定期的に足を運んでいます。
「鴨川」といえば、「鴨川デルタ」が真っ先に浮かびます。
浮かれた大学生がはしゃぎまわり、ロケット花火が飛び交う光景。
現実に目にしたことはありませんが、それが僕の鴨川のイメージです。
鴨川は森見さんの小説の中でも印象的な場所です。
そんな鴨川を走れるというのだから、これはエントリーするしかないでしょう。
たとえ当日が春の嵐でドシャ降りだとしても、防水のはずのブーツに何故か水が侵入してきても、お気に入り傘が壊れたとしても、そんなことは些細な問題です。全然へっちゃらです。
結果
出場して良かった。初めてのハーフマラソンが鴨川マラソンで良かったと心から思いました。
いい意味でこじんまりしていて、主催の方々との距離の近さを感じて、気負わず走れました。
水たまりに思いっきり飛び込めるのも、雨のマラソンの醍醐味です。
普段なら不快感を感じるはずのぐじゅぐじゅの足元に、ずぶ濡れの服も、レースにおいては、気分を高揚させるのだから不思議なものです。
ゴールタイムは1時間22分17秒。
予想以上のタイムでゴール直後は嬉しかったのですが、その分疲労も予想以上でした。
京都観光をする体力なんか微塵も残りませんでした。
洋食屋に行って、銭湯に入って、京都府植物園で写真を撮って、喫茶店で休憩して、夕飯を食べて帰る。
楽しみにしていたこのプランはまた次回にまわします。
足を引きずり向かった先は京都タワー。
この地下にある銭湯で疲れた体を癒します。
当初の予定にはありませんでしたが、ここの銭湯も行きたかった場所の一つです。
お値段は900円と少々高めに感じましたが、華やかな京都タワーの地下にあるディープな雰囲気の銭湯って、それだけでワクワクしますね。
お風呂は、地下って感じの、オレンジの暖かくも暗い明かりの灯る浴室で、ゆったりできました。あと、大文字焼きの風景画も綺麗でした。
お昼ご飯は、地下1階のフードコートで食べました。
どんな料理か知らないけど、食べてみたいランキング1位の「ルーローハン」
初めてでしたが、甘くて美味しかったです。お肉も柔らかい。
いつか台湾で本場の味を食べたいですね。
ここのフードコートは、レストランじゃなくて、酒場の雰囲気で驚きました。しかも、お店はキレイなのに、雑多で怪しい空気が漂っていて、めちゃ好みです。今日は車だったのでお酒は諦めましたが、次はお酒を飲みにきたいですね。いい場所を見つけました。
京都は何度も訪れてますが、京都でお酒を呑んだことはまだありません。
森見さんの小説の世界観に入り込みたいのに、これはもったいないことです。
次の目標はめくるめく大人世界への冒険です。
それではまた次回
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