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「むつかしい言葉は純粋」米津玄師

NHKの朝の連ドラ『虎に翼』がいよいよ最終週を迎えようとしています。私は朝ドラファンであり、大河ドラマファンでもあり、この2つのNHKの連続ドラマは、完全に私の日常の一部となっています。

朝ドラは、面白い時も、つまらないと感じる時もありますが、一応、最後まで見続けてしまいます。今回の『虎に翼』は特に面白かったと思います。女性の権利が大きなテーマの一つでしたが、それだけでなく、日本がこれまで抱えてきた、そして今も続く偏見に向き合う内容も含まれていた点が印象的でした。

主題歌の「さよーならまたいつか!」も、米津玄師ファンの私にとっては、オープニングからテンションが上がる曲です。

先日、特番が放送され、主演の伊藤沙莉さんと米津玄師さんの対談がありました。ドラマの話ももちろんありましたが、米津さんの歌の創作に関する話が特に面白かったです。その中で彼が言った言葉が、今回のタイトルにもした「難しい言葉は純粋」というものです。「純粋」というのは、意味が一つだけで、直接的に伝わるという意味で使われていました。

確かに、米津さんの歌詞には古文に出てくるような難しい言葉が登場します。例えば、LOST CORNERにある曲の中では、以下のような表現があります。

  • しぐるるやしぐるる・・・さよーなら、またいつか!

  • 風と花と鳥に開かれた瀟洒な宇宙船

  • ゆめうつつ鼻白む月曜・・・毎日

歌の中で聴くと、韻を踏んでいるため聴き流してしまうことが多いですが、よく考えてその意味を捉えると、その歌の深みが一層心に染み渡ります。

私は文章を書く際、できるだけ自分でも理解しやすい言葉を選ぶように心がけています(そもそも、そんなに豊富な語彙力があるわけではないのですが)。

難しい言葉、つまりあまり使い古されていない言葉は、純粋で一つの意味を持っています。逆に、使い古された言葉は、様々な意味やニュアンスが混ざり合い、純粋さを失ってしまうということになります。

この話を聞いて、自分ももっと語彙力を磨かなければ、と改めて思いました。難しい言葉は一見遠い存在に感じますが、その奥には真に伝えたい純粋な思いが込められています。これから、もっと言葉に対して深く向き合い、その力を理解していきたいです。


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