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日経ビジネス記事「森岡毅 必勝の法則」を読んで

日経ビジネス(2023年12月4日号)で特集記事「森岡毅 必勝の法則-最強マーケター集団、刀の素顔」が掲載されましたので早速、拝読いたしました。

日本で今一番有名なマーケターといって間違いないと思います。USJでジェットコースターを後ろ向きに走らせ、当時のUSJの総売上の半分以上の450億円を投資したハリーポッターエリアを開業し、企業価値を7倍に押し上げた人です。

USJ退社後も、西武園ゆうえんちやネスタリゾート、ハウステンボス、丸亀製麺など、マーケティングの精鋭集団の「刀」として再生に成功させています。

最近、2025年に沖縄パークの構想を発表してニュースや新聞等で取り上げられて注目を集めています。

本記事では、4つの構成に分けて、森岡氏および刀の強みをまとめています。

1つ目は、再生術についてです。

従来からあるものの価値を再認識させてあげること。丸亀製麺の売上が低迷しつつあった際に、全店で粉からうどんを作っていることに着目し、「ここの、うどんは生きている」というキャッチコピーを出したことで客足を呼び戻しました。
来年開業予定のイマーシブ・フォート東京も、ヴィーナスフォートの館内の作り込みの価値を生かして新しいエンターティメント施設とする予定だそうです。

2つ目が、数学マーケティング

「確率思考の戦略論」の共著者である今西氏とタッグで綿密な需要予測から勝ち筋を見つけていき、さらにコンセプトと消費者視点という感性の視点を強みが加わっています。

3つ目が、人材の可視化です。

「苦しかった時の話をしようか」でも紹介されていましたが、個々の強みを思考力(T)、コミュニケーション(C)、リーダーシップ(L)の3つに分類してそれぞれの個性に応じて強みを伸ばしていこうとするもので、組織のとしての集団知化に取り組んでいます。

最後の4つ目が、森岡氏のインタビューで沖縄パークから東アジアでの未来構想についてです。

沖縄は片道4時間以内で20億人を超える人口がいる中心地であるとし、USJ時代に一度はとん挫した計画をあきらめずに挑戦し2025年に「ジャングリア沖縄」として誕生することを発表しています。

さらに、計画を東アジアに展開し、刀の機動力を生かして、ディズニー、USJに次ぐ第三勢力になることを目指すそうです。そこから、日本を元気にするという大志に向かって進んでいます。

もはや、「森岡毅」という名前がブランドと言ってもいいくらいではないでしょうか。この方が手がけたコンテンツであれば一度は行ってみたいという気持ちが沸き起こってきます。

日本をマーケティングで元気にしたいという想いを実現しようとされている意志を持って突き進んでいる姿にほんの少しでも自分も見習うことができればと思いました。

ぜひ、一読をおすすめします。


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