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人生におけるゲームに勝利するためのスキル「インナーゲーム」とは? その2

前回は、人生におけるありとあらゆるゲーム(スポーツ、ビジネスなど):アウターゲームに勝つためには、自分自身の心の中でおきるインナーゲームに勝つ必要があることを説明しました。

今回は、インナーゲームはどうような仕組みになっているのかについて説明します。

インナーゲームの仕組み

心の中のインナーゲームは2人の自分が存在します。

一人目の自分は、「こうすべきだ」、「これは難しい」など口やかましくいう自分です。親のようでもあり、上司の指示、友達のアドバイスにも聞こえます。自分自身の行動に制限をかけてしまうこのような声を発する自分をセルフ1とします。

もう一人の存在は、実行する人です。これまでの積み重ねた経験や努力を生かして本能のままに行動する自分です。これをセルフ2といいます。セルフ2はセルフ1のように口やかましくいうことはありません。ただ、本能のように行動する、何の邪念も発生しない「フロー状態」にあります。

ようするに、インナーゲームに勝つとは、セルフ1をできるだけ黙らせる、もしくは無視して、セルフ2が思い存分に活動できるようにすることをいいます。

次に、インナーゲームでセルフ2が勝つために育成すべき3つの技能、知覚、意志、信頼について説明します。

知覚、意志、信頼

演奏家のための「こころのレッスン」より引用

知覚は、もっとも大切なスキルと言われています。先入観や誤った判断などを捨てて、目の前で起こっていることにありのままを感じ取ることです。そうやって行動した結果と当初の予定からの乖離を自覚することで、学習が自然と行われるようになります。

意志とは、目標を立てて、それに向かって行動すること、さらに、次の機会には目標達成するように考えをリセットすることをいいます。試行錯誤を繰り返して、知覚によって目標を修正したり、理想に近づけるようにします。

信頼は、自分自身の埋もれた才能に対する自信です。先入観やバイアスにとらわれないよう知覚を磨いくのにも、また、意志による試行錯誤を繰り替えすにもに信頼が必要ですから、上記の2つの技能とも密接に関連しています。

この3つのスキルを鍛えることがインナーゲームを制することにつながります。大事なのは3つのバランスです。それぞれをバランスよく磨き上げることで、リラックスした集中状態に入ることができるようになります。

次回は、インナーゲーム、アウターゲームにおける真の勝利とはなにか、について説明します。

参考図書はこちらです。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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