人生におけるゲームに勝つためのスキル「インナーゲーム」とは何か? その1
インナーゲームは、ティモシー・ガルウェイが開発した手法でテニスをはじめスキーなどのスポーツや音楽、さらにはビジネスリーダーなど、様々な分野において取り入れられています。
何かの目標を達成しようとして立ち向かっていることをゲームとしてとらえます。
テニスであれば目の前にいる試合相手、マラソンなら距離やタイムという目標への挑戦です。ビジネスでは、売上の拡大や顧客満足の獲得など、さまざまな目標の達成を目指します。
上記は、自分の外側の相手とのプレイであり「アウターゲーム」と呼びます。
アウターゲームに取り組む際に、もう一方で、自分の内側にある心の中でも精神的なプレッシャーと向き合っています。このゲームを「インナーゲーム」といいます。
人は、何かに取り組んでいるときにも常に思考を巡らせています。
私はマラソンを走りますが大会の最中、いつも何か考えています。スタート序盤は多くのランナーでごった返して思うように走れないのですが、気がはやってなんとかペースを上げようとしたり、後半の疲れがたまったころには足とか腰とか痛みや張りがでてきて、やめた方がいいんじゃないのかとか、ちょっと歩こうか、など、心の声がささやきかけてきます。
私のように本質的に弱い人間は心の声で負けてしまいそうになるのに苦労しますが、そういった声に抗う鍛錬としてもマラソンは有効だと思います。
このように、自分の心の内側で起きているインナーゲームは、アウターゲームに大きな影響を及ぼします。
アウターゲームで勝つためには基本的な技術スキルの向上が必要です。
しかし、インナーゲームで負けてしまうとせっかく習得したアウターゲームにおける技術のパフォーマンスを下げてしまうのです。
練習ならできるのに、上手くいかない自分を想像して緊張してしまったり、失敗した時のことを考えて単純なミスを犯してしまうようなことも、結局は自分自身の心のインナーゲームで負けてしまっているのです。
つまり、インナーゲームとは自分自身のネガティブな思考を抑えることを意味し、そのことによってアウターゲームにおける成果を最大化させようとするものです。
私自身の経験で、マラソンで目標タイムを達成できた時にインナーゲームに勝てたように感じたことがあります。その時はただただ前方のペースメーカーのグループについていくことだけに集中して体のどこかが痛いとかしんどいといった感情がまったく起こらなかったのです。
では、どうすればインナーゲームに勝つことができるのでしょうか?
次回、さらにインナーゲームの中身について理解していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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