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不確実な未来で創造力を発揮するための思考パターン「エフェクチュエーション」とは何か?

VUCAという言葉に代表されるように現代社会は日々変化のスピードを加速しています。ついていくのがやっとなのに、未来を予測するなんて到底不可能だと思いませんか?

でも、そんな時代でも私たちは自分自身の価値を向上させなくてはなりません。

不確実な社会の中で市場を創造する起業家、イノベーターの思考パターンとして発見されたものが「エフェクチュエーション」です。

エフェクチュエーション」は、インド出身の経営学者のサラス・サラスバシー先生によって発表されました。

「予測ではなく不確実性な事象に対してコントロールによって対処することで市場を創造できる」とするものです。

原因と結果を因果関係によって結びつける「コーゼーション(Causation)」とは、対極にある考えとされています。

目標達成のためにありとあらゆる手段を講じて未来を予測する天才である必要はなく、「エフェクチュエーション」は自分の持てるもので対処することで価値は創造できるという考えです。

エフェクチュエーション」には、5つの行動原則があげられています。以下の5つです。

手中の鳥

手持の手段で新しいチャンスを作ることに努めます。
「自分は何者か」、「自分は何を知っているのか」、「誰を知っているのか」。
自分の力を発揮できる場所が何かを追求することです

許容可能な損失

失敗した際の損失は許容範囲なのか?期待できるリターンが大きいからと許容できな投資は避けるべきです。期待リターンは「捕らぬ狸の皮算用」となるかもしれません。

クレイジー・キルト

クレージー・キルトはパッチワークみたいなものです。つまり、布をつなぎ合わせるようにパートナーをつなぎ合わせます。サプライヤー、顧客、競合などパートナー関係の構築に努めます。

レモネード

悪いレモンならレモネードを作ろう。転んでもただは起きぬ精神のことです。予期せぬ事態は常におきますから前向きに活用する思いが必要です。
世の中の発明品の多くは実は失敗作から生まれています(例:スリーエムのポストイット)。失敗でも活用するバイタリティが求められます。

飛行機のパイロット

これまでの4つの思考様式に通底する世界観です。予期せぬ出会いや出来事を察知してそこから意味ある結果を生み出すために、常に操縦桿を握り目の前の計測器に目を配りコントロールを続けましょう。

まとめ

2020年ごろから特に注目されるようになったとされる「エフェクチュエーション」ですが、5つの行動様式をまとめると、「自分自身をよく知り、持てるものを最大限に利用しつつ、無理や背伸びはせず、失敗の経験も糧にする」という姿勢がVUCAの時代に求められる起業家精神であるということになります。

「意外と自分でもできるかも。」って思いませんか?

一番大事なのは「自分を知ること」です。

そして、「自分自身をコントロールしながら続けること。

いろんな成功に通じる考え方の基本だと思います。

参考記事はこちらです。

最後までお読みいただき有難うございました。

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