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パッケージのマネジメント(製品戦略その3)〜マーケティングマネジメント第16版を読む

今回は製品戦略の第3回、パッケージを考えます。

パッケージは、マーケターにとって重要な製品戦略の要素と考えられています。

スーパーやコンビニで目を引くパッケージを見つけるとつい手をとってしまいますし、パッケージはまさに”購買者と製品との最初の出会い”であり”5秒CM”とも考えられていました。

また、高級品であれば綺麗な包装箱を開ける高揚感は製品の重要な一部としての役割を果たしているといえます。

スティーブ・ジョブスがアップル製品の箱のデザインの細部にまで気を配っていたことは有名です。

しかし、最近では少しづつ変化も起きています。

環境面への配慮から包装の簡略化やネット販売も増えて輸送用の段ボールから出すとそのまま製品が入っているようなケースも受け入れられるようになりました。

それでもパッケージのマーケティング上の役割は大きいです。

まずは、主な役割から見てみましょう。

製品の説明書である:スーパーなどでは数多くのアイテムの中で販売員からの説明ではなく顧客自身が選択をしています。製品のイメージから具体的特徴まで製品が伝えてくれます。

豊かさの演出してくれる:やはり高級な買い物をした時にはパッケージから感じる信頼性や安心感を得たいと思います。伊勢丹のタータンチェックの紙袋は豊かさの象徴のような役割を担っています。

ブランドイメージを与える:ティファニーの青い箱やコカコーラの瓶など、容器がブランドイメージとなっているものがあります。言い換えると、別の容器に入るとそのブランドではなくなってしまうのです。

イノーべションの機会となる:革新的なパッケージが消費者にベネフィットを与えます。例えば、シューズメーカーのPUMAは、従来の靴箱を廃止して不織布のシューズバックとして繰り返し使えるパッケージを採用し話題となりました。

もちろん、パッケージには本来の果たすべき目的がたくさんあります。製品の保護、持ち運び、保管といった目的に対して、しっかりとしたテストに合格するレベルのものである必要があります。

もう一つ、パッケージにおいて重要な要素は色です。色はブランドの重要な要素であり競合品と並べられた時にも目をひくことなど慎重に検討する必要があります。

カラーブランディングについてはこちらにまとめています。

パッケージを疎かにせずブランドの一部として作り上げていきましょう。

最後までお読みいただき有難うございます。


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