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【楽曲解説】Iris
このバンドとしての最後のリリース編に突入してしまった。
全曲レビューも残すところ二週間。
Irisに関しては、ついにやりたいことができた曲で一つ自分の中での大きなターニングポイント。
ギターロックな曲をバンバン今まで出してきたわけだけど、本当はこういう壮大なサウンドスケープで"聴かせる"曲をずっとやりたかったのです。
ただキャパ200人くらいまでの所謂「ライブハウス」映えしないから、というか身の丈に合ったものをやりなさい的なセルフ戒めがこれまではあって。笑
コロナで思うようにライブができなくなってしまったのをいいことに「よしもうやってしまえ!」と制作に取り掛かったのを覚えてる。
しかしながらこういうバラード系の曲って勢いで誤魔化したりできないし、本当に良いメロディを書かないといけないから軽い気持ちで手出ししたことをとてもとても後悔したり。
なのでこの曲のサビメロは七回くらい書き直したんじゃないかと。
間違いなく過去最高記録。
もうスタジオ持ち込んで練り始めてしばらくしてようやくサビが固まって、そっからやっと全体像も少しずつ。
新しいこととして取り入れたガチガチのストリングスアレンジも当時のベースとうちに泊まり込んだり、スタジオ前にカフェで集まったりしながらだいぶ練ったっけな...
ちなみに曲名になってるアイリスは勿論花の名前で。
花言葉が「希望」なんだよね。
コロナ禍!という中で曲を書くにあたって、久々のリリースだしまずやっぱり辛気臭いことは歌いたくなかったっていうのが第一にあって。
例えこのままバンドが終わったとしても、残した証は消えないし、それは何より自分たちの糧というより目の前で受け取ってくれる誰かに全て向けて曲にして返したい。
という思いからどんどん歌詞も生まれていって、究極の「僕からあなたへ」ソングに仕上がったというわけなのです。
バンド活動そのものや楽曲を生み出して届けていくってのはずっとずっと芽を出さない、どんな色や形になるかわからない花にひたすらに水を与え続けるようなもので。
いつか咲いたその時、その花は希望の象徴であって欲しい、その花を受け取った誰かにこれからも前を向いて欲しい。
バンドの遺書みたいだな、とか思いつつも俺の花はまだ腐っちゃおりません。
多分この瞬間だから書けた言葉や、優しさに溢れたメロディはシープの他の曲とは比較にならないと思ってるので是非改めて聞いてほしい一曲。
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