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【楽曲解説】「ワンダーフォーゲル」

さて。

前回の記事では見事に病みやら闇を吐き出したわけだけど、ここで生まれることになるのがワンダーフォーゲル。

情 緒 ど う な っ て ん だ

自虐はさておき「やっぱまずいなこの感じだと」ってなった。自分の中で。

コスモがこの頃にはもう毎回ラスト固定の曲になってて、そこまでが暗い曲だからライブの最後に情緒がぶっ壊れるバンドって感じだった。
(lampみたいなキャッチーなのはあったけど)

よしまたギターロックを書こう!
ギターロック書くならとりあえずDメジャーキーだ!(偏見)

それでコードを並べるところから始めて、
サビ頭にピークが来るようなインパクト重視のサビを...ということであのサビメロが出来て。

あとはそこに向かっていくカタルシスを演出しようとAメロ、Bメロが順にできてあとはスタジオに持ち込み。

当時ギターを弾いてくれていた二村さん(ex.chelovek)が何気なく弾いたフレーズを聞いて「それや!」と即採用。

曲がほぼ出来上がってしまった。
からの、歌詞どうしよう。

雰囲気やメロディ先行で曲を書くことが多いからあるあるの悩みだけど、この時点でテーマがなかった。
じゃあどうしよう。

一人考えを巡らせる中で、ここまでのモヤモヤ紆余曲折を表すべく「長い年月」的なテーマを入れたいという思いがフッと降りてきた。

というところから「重ねた千の夜と朝」ってフレーズが生まれて。

そんな自分を表す象徴を「新天地へと向かい飛び続ける渡鳥」として、ワンダーフォーゲルという曲名がそこから定まって。

この頃は病みのピークから抜け出しかけてたからか、迷いとか弱さを肯定できるような言葉を届けたい、って気持ちが乗って完成形の曲はとにかく綺麗で突き抜けるような透明感が伴ってくれた。

結局そのポリシーはバンドの曲のこれからの軸になっていくわけで、ワンダーも大きな転換点だったなと改めて今は感じる。

振り返ると、パズルの枠を作ったあと、ひたすらピースをはめてはああでもないこうでもないとしながら作り上げた曲。

たくさん迷った甲斐があった。

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