宮城県加美郡(加美町と色麻町)のこと 今日はまちづくり・建築・建設など

加美町庁舎について、思うのは現在の本庁舎(旧中新田町役場庁舎)は立派な多くの黒松が正面にありコンクリート造の気品がある庁舎の佇まいが昭和の雰囲気を残し、重厚さを感じます。このようなコンクリート造の役場は今ではほとんど存在しません。加美町役場・さわざくら公園・中新田小学校・山和酒造店が作っている景観は非常に良い雰囲気を感じます。また、七十七銀行から至るアプローチ道路は田中酒造店の蔵や米澤歯科医院跡の建物もあり、空き地などを整備したり、古民家の商店・住宅、昭和の商店・住宅があれば平成の建物と一体化してさらに重厚さと面白さを与える回遊場所になるとおもいます。

私が子供のころの中新田で思い出すのは鳴瀬橋を渡って、左に入っていくと拡がっていた商店街。それもあの鍵型道路。現在の国道457号線はバイパスであり、県道岩出山・吉岡線でまだまだ田が多く拡がっていた時代です。いまは巨大チェーンストアーが進出し、閉店された商店は多いですが「店蔵」「昭和木造」「昭和RC造」「平成」と多様な建物が多く面白さを自分は感じます。また、加美町に多くある杉を使った格子などの意匠を施すと町並みはさらに変わったり、街灯や屋外電照看板等に「昭和時代に流行したもの」「現代風な物」、カラー舗装など出来るだけ節約しながら少しずつ変えていくと変わるのではと思います。(ただし、使える国の補助制度を徹底的に活用します)これらはそれぞれの地域・道路に合わせて行う。核となるのは先述の役場付近や酒蔵、店蔵、昭和を代表するような店舗、施設だとおっもいます(たとえば、いまではタイル張りを新たに作るのは高いと思います。)
事例:昭和の街路灯  現代の街路灯   
事例:商店街に街路灯の設置を委ねないで防犯灯として電柱設置する必要があると思います。

これもずっと思っていたのが栗原で出来ているのに立地条件がよく、さらに趣がある中新田でできないのか。いわいる空き店舗の利用です。NHK「"類が友を呼ぶ商店街" 人気の秘密とは?」これをみてショックを受けています。
457号線沿いなどの店を誘導したり、仙台などからここでしか扱っていない全国から来店があるような店の誘致など大変なことはあると思いますが挑戦する価値はあるともいます。ネット販売やペットショップで非常に高額で取引されている加美町ゆかりの物があります。「鉄魚」です。鉄魚に合わせて、友好都市である山形市は金魚養殖で有名です。東北で長い間育成された観賞魚を販売する店舗があっても面白いのにと思っています。

確かに中新田は大火や災害の災禍にあってはいますが、歴史的な宗教施設や遺産も残っています。それを説明する案内板が必要だと思います。当然、中新田の中羽前街道(軽井沢越:これは後述したいです。奈良時代の天平9年(737年)の『続日本紀』にもでてくる歴史的峠として大事ですがもったいない状況です。)と羽後街道が交わっていた重要な歴史を説明するものやわかるものはないと思います。当然、前述の災禍はありますが古文書を調べれば、中新田宿内に置かれていた各施設の案内板やそれ以前の城生柵跡や菜切谷廃寺も上手くつなげていき、加美町内の歴史資産の個別場所で案内板はぜひとも欲しいです。絶対に消えないもので。



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